2型糖尿病患者の食事療法についての記事を紹介します。2型糖尿病はこれまで、1日分を最大で6回に分けて少量ずつ取ることが推奨されてきたそうですが、朝食と昼食の2回をたっぷりと食べる方がより効果的である可能性があるという研究成果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。インスリンの分泌不全とインスリン抵抗性に起因する2型糖尿病および肥満症の患者で、年齢が30~70歳の男女54人の被験者を対象に、1日当たりのカロリー摂取量はほぼ同じで、食事を1日5~6回に分けて少量ずつ取る方法と、朝食と昼食の2回だけを取る方法について、それぞれの有効性を比較したそうです。その結果、研究開始後3か月弱で、1日に2回たっぷりの食事を取ったグループは、従来の方式に従ったグループに比べて、体重の減少量が平均1.4キロ多かったというのです。また、空腹時血糖、インスリン、グルカゴンの各値の減少率も、朝と昼に食事をした患者グループの方が高く、さらにはインスリンの感受性も向上したそうです。ただ、既にインスリン治療を行っている場合、その投与量を大幅に調整する必要があるため、この食事療法を医師の診断なしで開始してはならないということです。さらに、今回の研究結果だけに基づいて、一般的なアドバイスを導き出すことは不可能だとも述べています。くれぐれもご注意ください。
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