健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

iPhoneで血糖値管理

2014-06-30 08:30:53 | 研究
改良を加えた米アップルのスマートフォン「iPhone4S」を利用して、1型糖尿病患者の血糖値調節を行うデバイスを開発したとの発表があったそうです(AFPBB NEWS)。「バイオニック膵臓」と呼ばれるこのデバイスでは、血糖値を調節するインスリンを体内で生成できない1型糖尿病患者の生活向上を支援するもの。米国には、1型糖尿病患者が約300万人いるそうです。2型糖尿病患者よりもはるかに少ないそうですが、子供や若者にみられる傾向があることから、小児糖尿病としても広く知られているとも。1型糖尿病患者は、血糖値を管理するために1日に数回血液を自分自身で採取し、インスリンを注射やポンプで体内に注入する必要があります。今回発表された最新の技術を応用したデバイスでは、iPhone 4Sでインスリンとグルカゴンの制御アルゴリズムを実行し、皮膚下に挿入した極小の針で血糖値をリアルタイムに管理するというものだそうです。成人と未成年の計52人がこの方法を5日間試したところ、これまでの方法に比べて低血糖になる回数が減り、夜間の血糖値にも「著しい改善」が見られたということです。ですが、このデバイスの市販までにはさらなる研究が必要のようです。
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