健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ドラッグデリバリー

2012-11-20 08:30:17 | 研究
皮膚に貼るだけで薬剤を体内に届けることができる「マイクロニードルアレイ」が開発されたそうです(財経新聞)。「マイクロニードルアレイ」は、100~2000ミクロンの長さの微細な突起をシート上に配した薬剤送達部材で、皮膚表面に貼ることで突起部分から薬剤を皮膚に浸透させ、体内に届けることができるというものだそうです。「マイクロニードルアレイ」の突起部分は皮膚に貼っても注射のような痛みを感じることはなく、患部に薬剤を効率よく届けることもできるため、薬剤投与の新しい手段として期待されているそうです。今回開発した「マイクロニードルアレイ」は、突起部分に注射剤成分として使用実績のある多糖類などを使用しており、突起そのものが数分以内に皮膚下で溶解し、突起中に充填された薬剤を体内に届けることができる自己溶解タイプとのこと。突起部分が体内で溶解しないタイプは突起部分が折れて体内に残る危険性があるのに対し、「マイクロニードルアレイ」は突起そのものが消失するため高い安全性を実現しているそうです。新しいドラッグデリバリー手段として注目されているそうです。
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