健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ピロリ菌で幹細胞に

2012-11-04 08:30:46 | 研究
胃がんの原因とされるピロリ菌には、胃の細胞を幹細胞のような未分化な細胞に戻す能力があるとする研究成果発表されました(東京新聞)。ピロリ菌が作り出すタンパク質が胃の細胞に侵入すると、「CDX1」という遺伝子が働いて別の2種類の遺伝子を活発化させるそうです。すると胃の細胞が、消化管のさまざまな細胞に成長する幹細胞のような状態に変化することが分かったというものです。幹細胞はさまざまな細胞に分化可能ですが、その一方で胃がんの発症に関わっている可能性があるということです。ピロリ菌ですね。
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