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えすみの日記

ふつーの主婦ですが、日本の未来を真剣に考えたい!

チーム翼

2010-11-20 11:16:48 | 外交、国際関係
『ねずきちさんのひとりごと』にとってもすてきなお話が載っていたので紹介します。

↓以下転載

平成16年12月のことです。

在サマーワ外務省事務所に派遣された外務省の江端康行さんは、到着したサマーワに町に「殺風景な町だなぁ」と感じたそうです。

ユーフラテス川を挟んで南北に伸びる町並みは全体が土色で、町の中心に陣取る巨大な貯水タンク・・・しかも故障中・・・が目を惹くくらいで、ワクワクするようなものは、なにもない。

江端さんの担当は、経済協力なのですが、折角やるのなら、何か楽しいこと、面白いこと、そして、血が通った活動ができないだろうかと思ったそうです。

そんな中で、彼は4つのキーワードに気づきます。



まず、「子供たち」。

毎日、宿営地からサマーワ市内や地方に出かけると、日本の車が通るたびに、現地の子供たちが必ず一斉に手を振ってくれる。

子供たちは一生懸命に手を振り、車を追いかけてくる。

サッカーしている子供たちでさえ足を止め、手を振ってくれる。


二つ目が「サッカー」。

イラクは子供からお年寄りまで誰もがサッカー好き。

イラク国民はサッカーを誇りにしている。

子供たちは気温が50度を超える炎天下の中でも、元気に砂漠の中でボールを蹴っている。

因みに、陸上自衛隊と外務省によるサッカーチームが結成され、サマーワの少年チームとの定期戦も行っているそうです。


三つ目が、給水車。

給水車は、サマーワの隅々まで回って水を配る。動く広告塔のようなものです。

日本も12台の給水車を供与しているのだけど、どうも目立ってない(笑)

一方で、オランダ軍が供与した給水車にはでかでかと「WATER」の文字とオランダ国旗。
嫌でも目に付く。

しかも、その給水車の中身は日本の宿営地で陸上自衛隊の皆さんが作っている、
「おいしい日本の水」・・・


そして4つ目が、「キャプテン・マージド」。

人々から神様のように慕われているヒーロー「キャプテン・マージド」。

なんとそれは日本の「キャプテン翼」だった!!

しかも、イラク人の大多数は翼君が日本人であることを知らない!!
アラブのマージド君だと思っている!


この4つの点が一つの線で繋がった。

「給水車に子供たちの憧れるサッカー選手「キャプテン翼」を乗せたらどうだ?」


江端さんは、「これはいける!」と思わず膝を叩いたそうです。

丁度、日本のODAで給水車26台が新たに供与されることが決まっていたので、その給水車にキャプテン翼をペイントして走らせれば、どんなに子供たちは喜ぶだろうか。

早速、企画書を作り東京に打電します。


ところが、企画に立ちはだかったのが「キャラクター肖像権」です。

漫画やアニメのキャラクターには肖像権があり、権利を持っている人や会社の了承なしには勝手に使うことは出来ません。

イラクの子供たちが喜ぶのなら、きっと出版社も二つ返事で引き受けてくれるだろう、そう思ってお願いをしたら、大間違いだったそうです。

イラクへの陸上自衛隊の派遣に、キャプテン翼を協力させていると見られるのではないかと、社内が大激論となったのだそうです。

そして、1週間。

出版社の担当の方から、「高橋先生の意見も伺って相談した結果、お受けしたいと思います」との返事がきた。

最終的に、イラクの子供達やサッカー交流のためにODAに協力することは良いことではないか、との判断があったようです。

左傾化したイデオロギーに日本人としての良心が勝った瞬間なのでしょうね。


肖像権の許可がでると、次の問題はどのように給水車にキャプテン翼をペイントするかとなった。

まさか、マンガ家の高橋陽一さんにイラクに行って描いてもらうことなど不可能です。
そもそも現状では一般の民間人がイラクに入ることすら出来ない。

悩む江端さんが、ふと山手線を見上げたとき、気がついた。

日頃、目にする山手線なのだけど、最近は車体にカラフルな塗装がなされている。

実はあれ、ペイントではなく、塗装ステッカー。

そこで、塗装ステッカーの会社を当たってみた。

しかし、気温が50度以上にもなるサマーワですから、日本では考えられないような強度が必要となります。
しかも給水車は縦2m×横6mという巨大なもの。

色々な会社に連絡をし、いくつもの会社に断られ、条件を満たしても価格が折り合わない。

そして、ようやく引き受けてくれる印刷会社が見つかります。


ステッカーの大きさは縦1.5m×横2mという大きさです。

それを貼るのは普通、職人さんです。
しかし、職人さんにイラクへ行ってもらうことは出来ない。

結局、江端さん自身が貼り方を覚え、サマーワの陸上自衛隊と協力して貼ることとなったそうです。

しかも、印刷会社の方々は非常に親身で、十人くらいのスタッフで、素人にも貼り易い方法を一から研究してくれたそうです。

大きなステッカーを張るのは、想像以上にむつかしい。
空気が入ってしまうのです。
どうしたら空気を入れないように簡単に貼れるのか・・・
改良に改良が加えられて、ようやく「サマーワ式」貼付方法が完成したといいます。

こんなところにも、たいへんなご苦労があったんですね。


9月末。

苦心の末にようやくステッカーが完成した。

白地に堂々たる翼君。
その横には、若林君、岬君、石崎君等南葛FCの面々・・・

素晴らしい仕上がりです。

これならイラクの子供たちにも胸を張って見せられる。

江端さんは、ステッカーを作るために力を貸してくださった多くの方々に感謝しつつ、日本を後にします。


サマーワの宿営地に着いた江端さんは、陸上自衛隊に協力をお願いします。

陸上自衛隊では、塗装ステッカー貼付のための特別チームを編成してくださった。

名前は「チーム翼」。

早速、ミーティングを行い、貼付方法の説明を行った。

チームの皆さんはとても真剣に説明に耳を傾けてくれたといいます。

現地の水道局に給水車を引き渡す日取りも決まり、準備万端と行きたい・・・というところが、肝心の給水車がなかなか到着しない。

ようやく給水車3台が到着したのが、供与式の5日前。

時間がありません。

急いでステッカーを貼らねばいけません。

しかし、給水車の表面は長旅のせいか土埃で汚れきっている。

まずは、みんなで、巨大な20tタンカー3台を洗わなければなりません。

これが本当にやっかいな仕事で、腰痛持ちの江端さんは、腰が痛くてたまらなかったそうです。まさか、この年になって20tタンカーの洗車をするとは(笑)

しかし、苦労の甲斐もあって、給水車はピカピカに!

いよいよ貼付作業です。
4時間程で作業は完了。

真っ白な給水車にキャプテン翼が浮き上がった。

丁度、日が沈みかけている時で、夕日に染まる翼君の勇姿に、江端さんは、何か込み上げてくるものを感じたそうです。


10月22日。

キャプテン翼の給水車を供与する式典が行われた。

この給水車を真っ先に子供たちに見せてあげたかったので、サマーワの少年サッカー・チームを招待します。

宿営地に設けられた会場には大きな布で覆われた給水車が一台。

序幕式を待っている。

除幕式に使う大きな布は、前日に他の所員とシーツをホチキスで張り合わせて間に合わたものだったそうです。

仕上がりは上々。

あいにく、その日は朝からの強風で、幕は急遽ロープで繋ぎ止められ、吹き飛ぶのを必至で堪えなければならない。


いよいよ除幕式の開始。

少年チームの代表アリ君が日本語とアラビア語を混ぜて、「3、2、1、アルファ(開け)!」と掛け声をかけます。

白い布がスルスルと落ちる。

キャプテン翼が現れます。


時間が止まる。


瞬間、子供たちの顔が一斉に輝きます。

会場が歓声で包まれた。


江端さんはその声を聞きながら、あぁ、良かったなぁと何ともいえない充実感を覚えたそうです。


式のあと、陸自と江端さんたちと、少年チームとのサッカー試合が行われます。

結果は4対4の引き分けだった。

という非常に良い結果で無事全ての行事が終わりました。


いま、給水車26台全てにキャプテン翼が施されています。

給水車は、ムサンナー県全域に水を配る。

給水車は、ムサンナー県の人々に水を届けるだけでなく、キャプテン翼を通じて、子供たちに夢や希望を運んでくれる。

多くの子供たちを励まし、元気づける。

ねずきちも、一日も早くイラクが復興すること、イラク中の子供たちに笑顔が戻ること、そして、その子供たちが素晴らしいイラクの将来を担ってくれることを祈ります。


このお話は、外務省のホームページに、

サマーワ「キャプテン翼」大作戦
-給水車が配る夢と希望-

という題で掲載されています。
URL=http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/renraku_j_0412a.html

ねずきちは、日本のこころを守る会のメーリングリストで、このお話を、木守り柿さんの投稿で知りました。

木守り柿さんは、以下のように書いておられます。

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こういう事・・・・

頼まれもしていないのに、相手を喜ばしたいとの気持ちだけで、行動できるのが日本人だなぁと思いました。シャイだけど優しいんですよね。

いろいろと叩かれるれることも多い外務省職員ですが、こんな危険地域に派遣されるだけあって、気骨ある日本男児だと思いました。

Good job!です。

中国は追い詰められつつある2つのニュース

2010-11-20 10:41:44 | 外交、国際関係
中国は追い詰められつつある?中国は危機的状況だという2つのニュース

その1、インド対中国一触即発の事態へ(戦争の可能性も)以下転載↓

 メコン川サミット開催、中国は「異常渇水の中国ダム原因説」を否定 同時に日本を批判

 インド「建設阻止のため、武力行使も視野に入れるべきだ」 ~中国、チベットの世界一海抜の高い河川に

 【大紀元日本11月18日】13日付の湖南日報によると、チベット高原を流れる世界一海抜の高い河川、ヤルンツァンポ川(中国名・雅魯蔵布江)が、12日、中流でせき止められ、蔵木水力発電所の建設が始まった。

 インドはヤルンツァンポ川下流に位置しており、インド専門家は、同ダムの建設はインド東北部に干ばつを引き起こす恐れがあるうえ、インドにとって時限爆弾のようなものだと批判している。

 湖南日報の報道によると、中国で「天河」と呼ばれるヤルンツァンポ川は流水量・落差とも大規模で、予定電力出力は51万kWに上る。総投資額は79億元(約984億円)。チベット初の大型水力発電所となる。

 2014年から部分的に稼働が開始し、チベット中部地域の電力不足を緩和するという。

 一方、ヤルンツァンポ川にダムを建設する計画は、長年インドを脅かしてきた。ヒマラヤ山脈の北側を源流とするヤルンツァンポ川は、中国のチベット高原南部を東進したあと南下し、インドに入り、バングラデシュでガンジス川と合流する。下流のインドやバングラデシュにとって最大の水源ともなっている。

 ヤルンツァンポ川が中国域内でせき止められることは、下流の水量に影響し、インドの東北部に干ばつをもたらす、とインド専門家は懸念している。また、干ばつよりも深刻な問題は、ダム建設により貯水や放水の権利が中国側に握られるようになること。インドにとって、このダムは時限爆弾のようなものだという。

 インドのシン総理も2008年に訪中した際、ヤルンツァンポ川の開発問題についてインド側の懸念に言及していた。

 中国とインドは2006年11月に専門家会議を立ち上げ、越境河川の諸問題を処理してきた。ダム建設はインドの社会・経済・生活に大いなる影響を及ぼしてしまうため、当初からインドの専門家は反発していたが、中国側は、北部の水不足を解決するための「南水北調」プロジェクトの一貫として、ヤルンツァンポ川の充足な水量を見逃すことはなかった。

 なお、建設阻止のため、武力行使も視野に入れるべきだと主張するインドの学者もいたという。

↑ここまで
このニュースは日本も無関係ではありません。落武者さんの記事によると↓

中国による日本の貴重な水資源のある森林の買収が進み、既に日本全国で320箇所(3200ヘクタール、約30万坪)買占められているとの事。

つまり日本にある貴重な水資源の多くは、既に日本人が中国共産党の許可なしに使用することはできない状態なのだ。

↑…ええっ〓(゜□゜;ホントデスカ~!?


その2、中国バブル崩壊はじまる
以下転載↓

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)11月20日(土曜日)貳
         通巻3139号  
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 中国、預金準備率を18・5%へ引き上げ、物価抑制へ決断
  この結果は3500億人民元の貸し出し凍結、バブルいよいよ崩壊へ
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 2010年11月19日、中国人民銀行は「預金準備率を18・5%へ引き上げ、11月29日から実地する」と発表した。
 引き上げは年初来五回目、この二週間で二回目という異常事態!
上海株式は過去一週間に10%下落した。

すでに今月に一回引き上げられているから、短期間で二回連続の預金準備率引き上げはきわめて異常だ。17日に国務委員会が発表した『インフレ抑制に本腰を入れる』というアナウンスメントをうけての措置だけに投資家に狼狽の色は見られない。

表向きの理由を中央銀行は「インフレ抑制」とした。物価上昇は公式統計で4・4%、しかし実際には10%近い諸物価高騰、庶民は悲鳴をあげている。
食料品、野菜の高騰が目立ち、それが政府批判に繋がることを怖れているのは明瞭である。

通貨供給を増やしてきたため、理論的にはあり得ない需給バランスを無視して、不思議に不動産価格が上昇し続けた。
がむしゃらに通貨供給量を増やして、(富裕層だけのために)不動産価格を人工的につり上げてきただけで、実態として取引は激減、それは中国の主要都市の不動産業者が真っ青な顔をしていることからもわかる。

筆者の経験でも北京のビジネス街のど真ん中で、店先はがらんとしている。深センでは看板をみていただけで店員が飛び出してきた(詳しくは拙著『上海バブルは崩壊する』(清流出版)を参照されたい)。

この中国の預金準備率の引き上げは「3500億人民元もしくは530億ドル(邦貨換算で4兆5000億円内外)の貸し出しが凍結されることを意味する」(ヘラルドトリビューン、11月20日付け)。

実際に昨年の銀行貸し出しは前年比32%増加、ことしは20%増加の勢いにあった。
政策転換となれば銀行は『引きはがし』に移らざるを得ず、不動産価格の暴落は確実に開始される。
すでに上海株式下落が先行している。

 ところで、日経新聞(20日付け)は致命的欠陥がある。「0・5%切り上げ」のニュースが一面と六面に配されながら、何パーセントになったかの数字が欠落し、また幾らの凍結になるかの具体的数字の列挙がなかったことだ。
 

↑ここまで。じきにバブルがはじけるとさんざん聞かされて久しいですが、ようやくですね。しかし、これで中国国内の政情がますます不安定化し、様々な鬱憤が暴発する事態になったら…その矛先は必ず日本にも向けられる。そのときに備えなくていいのでしょうか??民主党さん!