一生

人生観と死生観

不思議な軌道の接点

2009-07-30 17:34:29 | 哲学
月30日 晴れのち曇り
 今年のエッセイストクラブ賞は平川祐弘氏に決まったが、氏は源氏物語を西欧世界に紹介したアーサー・ウィリーのことで受賞したのである。明治のころは日本文学など西洋人はあまり関心がなく、チェンバレインなどは低級卑俗なものしかないと思っていたよし。そのような見解をひっくり返したのがアーサー・ウィリーで彼の翻訳は源氏物語を世界一級の古典文学としての評価にのし上げたという。
 この平川氏が私の知人の平川暁子さん(元放送大学教授)の義弟であることが分かって驚いた。世間は意外に狭いものだと。そもそも私がエッセイストとして世の中にデビューできるなど、私自身思ってもみなかったことだ。元新聞記者のT氏が私の書いた岩波新書を評価してくれたのが始まり。その後私は岩波のジュニア新書も書いたが、これはもう一人の方が大変評価してくれたのであった。私は文理融合的センスはこれからのサイエンスに必要と思っている。
 パーティーで知り合いになった平川氏も文理にわたるセンスをもっておられる方のようで、両者の軌跡が奇しくも接点を持ったことになる。面白いことである。