一生

人生観と死生観

もったいないとみっともない

2008-07-02 20:23:43 | 哲学
7月2日  晴れのち曇り
 七月に入り、いよいよ暑さの時期を迎えるはずだが、いわきは案外気温が上がらない。日本中でも温度差の少ないことでは一二を争う土地柄である。住みやすいので、いまや福島県では県庁所在地の福島市よりも人口が多く、第一の都市となっているそうな。
 さてわれわれあの大戦を経験し、戦後の混乱と窮乏を乗越えてきた人種はもったいないと言うことを知っている。物を大切にしたいし、使えるものは繰り返し使う。習い性となって久しい。ノーベル平和賞受賞のマータイさんに言われるまでもなく、われわれは忍耐やその後の希望ということを知っているつもりだ。
 ところでもう一つ、みっともない、人の振り見てわが身を直せ、と言う諺があるが、どうだろうか。これは日本人が普通に持っていた感覚が世代によって相当大きく変わっているところであるようだ。みっともないからやめるという感覚そのものがない若い世代がある。個性だからということで平均的な羞恥心を乗越えてしまうのだ。お化粧なんか人前で見せるものではないといわれていたわれわれの感覚は今の若い人には通用しないらしい。電車の中では化粧直しをする女性は当たり前の風景だ。人の心、世は移り行く流れに任せてか。