一生

人生観と死生観

ほの暗い灯心を消さず

2008-07-01 16:57:17 | 哲学
7月1日 晴れ
 いよいよ2008年も後半へ。
 旧約聖書に救世主の姿として「ほの暗い灯心を消すことなく」とあり、風に揺らぐか細い炎にもそっと接するような心配りに充ちた救世主の姿が描かれる。
 人はさまざまである。強いものもおれば、弱いものもおることは、この世の事実である。すべての人を救うべき救世主が弱いものを篩いにかけて選別するようなことは考えられない。ほの暗く、やっと燃えているような人たちを哀れまないことがあるだろうか。病院で最期を迎えつつある人々、貧しさに苦しみ自殺や、心中を考えているような人々、その他もろもろの困難にあえぐ人々に、冷たい政治がどうして良い政治だろうか。政治は救世主になれずとも、その万分の一でも学ぶがよい。