書道教室にて 猫のこが・・・

猫のこが　ちょいと押さえる　落葉かな　　　一茶

前回にひきつづき、書道教室での作品をアップさせていただきます。
展示会場にいって、あることに気がつきました。
みなさん、それぞれの作品を提出し展示されているわけですが、
ほかの方の作品で、自分と同じ課題作のそれを見たとき、
一瞬自分の作品かと見間違ってしまいそうになることです。
名前をみて、ああ、ほかの方の作品だったのかと。
もちろん、みなさんの書そのものも微妙に違いますが、
すくなくとも、、みなさん、お手本のように、お手本のようにと努力なさる、
そのお手本に、自分も含めて、皆の作品が重なっていくわけです。

もっとも、よく考えてみれば、いや単純に考えても、
もともと先生の作品をお手本に書いているのに、
自分の作品だと思いこむこと自体が、厚かましい限りのことでありました。

もうひとつ、お手本と生徒さんのお話を。

かって、あるゴルフ教室に入り、その仲間のみなさんとゴルフ場に行ったときのことです。
みなさん、コースに入る前には、何回も素振りをしてスタートするわけですが、
一斉に素振りしている、そのフォームが、とにかくみんな、よく似ているのです。
そうです、先生に教えてもらったお手本に、それは忠実なフォーム。
教室のコンペならではの現象でしょう。

まあ、ゴルフの場合は素振りのときは素直なフォームをとれても、
ラウンドが始まった途端、あとはもう、破れかぶれの・・・。