MATTのひとりごと

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第39回ウクレレ・フェスティバル旅行記(2台のコンパクト・デジカメが活躍しました)

2009年08月21日 | カメラ、写真

いつもハワイ旅行の際は一眼デジカメを持参していたのですが、何分にも重たいことと気軽にスナップ撮影ができないので、今回は2台のコンパクト・デジカメのみを持参しました。

一台は昨年までもサブとして持参していたコダックのV-570という二眼(!)デジカメです。


これは発売当時は他に類を見ない24ミリワイドレンズ(35ミリカメラ換算)と39-117ミリのズームレンズを切り替えて1倍から5倍(途中が抜けていますが・・・)をカバーするという画期的なカメラでした。(過去形なのはその後コダックは日本のカメラ市場から撤退してしまったので、現在は入手できませんし、米国でもこのモデルの発売は終了したのです。)

さらにカメラ内部でパノラマ写真を合成するという画期的な機能をもっていて、わずか3ショットするだけで左右(もしくは上下)180度のパノラマが出来上がるのです。

銀塩フィルムカメラの時代からパノラマ写真とステレオ写真には興味があったので、オリンパスのデジカメで専用の記録メディアを使うとパノラマがPCで合成できるという機種も購入していましたが、このカメラはとにかくカメラ自体でパノラマができてしまうので、その画像がすぐに確認できるという大きなメリットがあります。
このカメラが入手できない現在、パノラマを撮影できるカメラとしてはソニーのサイバーショットDSC-WX1(2009年9月発売)がユニークです。画面のつなぎめを気にせずカメラ本体をパンするとカメラ内部でたくさんのコマの画面が撮影され、それを勝手に!つないでくれるというスグレモノです。しかも設定によっては256度までのパノラマ撮影が可能とのことです。ズームは24mmから12mmの5倍ですからこのV-570同等で、しかも10Mピクセルです。問題はメディアがメモリースティックということくらいでしょうか。発売後評判を確認し、価格が下がったら考えようかとも思っています。


ほかにも見逃せないV-570の機能として広角レンズに起こりがちな「樽型収差」もカメラ内部で補正してくれるので、接近した写真などで威力を発揮します。

残念ながらこのカメラは昔の機種のため1GBまでの記録メディアしか使えないという欠点はありますが、以前のオリンパスに使っていたスマートメディアが128MBどまり、というのに比べれば十分満足できます。

ホテルの部屋からのダイヤモンドヘッド遠望写真はもっぱらこのカメラを使いました。


一方、パノラマ以外の一般撮影用カメラも必要なため出発直前まで各社カメラを比較検討していました。もともと「オリンパス党」だったので、新機種の「マイクロ一眼」ペンE-P1がベールを脱ぐまでは大きな期待を持っていました。小型であることは想像がついていたので手持ちのフォーサーズ系の交換レンズではなくマイクロ・フォーサーズのレンズを購入する覚悟までしていたのですが、発表されてみるとストロボが内蔵されていないことや事前情報にあった24mm~90mmと90mm~300mmという二本のズームつきでもなかったことで、今回はパスをして他社品の検討に移りました。

ところで「マイクロ一眼」やパナソニック「デジタル一眼」のDMC-GH1等の「一眼」という表記に大いに引っ掛かります。特にパナソニックの場合はカメラのデザイン自体を「一眼レフ」のように見せかけていることが気になります。

もともと「一眼」という言葉はローライあたりが中心となって一世を風靡した「二眼レフ」に対抗する名称「一眼レフ」として登場したという経緯があり、あくまでも「レフ(レフレックスの略)」すなわちレンズから入った光をミラーでファインダーまで導き、シャッターをレリースする瞬間だけそのミラーを跳ね上げる(ちなみに一眼レフ登場当初はミラーが上がったままになって次のフィルム巻き上げまではファインダーが真っ暗になるのを「クイックリターン」という機構を旭光学が開発してから「一眼レフ」が高級カメラの定番となりました。)ものを指すと理解しています。
キャノンのペリックスというカメラやその後のビデオカメラではハーフミラーを使って常時モニターができるようになりましたが、画質と光量を重視するスチルカメラではデジタル時代になってもこの「クイックリターンによるミラー跳ね上げ」を続けていました。

フォーサーズ規格と同じ寸法(すなわち35mmの半分の面積を持つ)の高性能撮像素子を使いながらこの跳ね上げミラーを省く規格「マイクロ・フォーサーズ」に準拠して登場したカメラがE-P1でありDMC-GH1ですので、この規格を大いに期待しているのですが、これを「一眼」と呼ぶのには引っ掛かります。
この呼び方、さらにGH-1のデザインはあきらかにコンシューマーを誤解させようという意思が見え隠れしています。世の中のカメラ(V-570のようなものとステレオ専用機を除いて)の大半は「一眼」に決まっているわけで、「レンズ交換」を指すのであればその昔のライカ、コンタックスをはじめニコン、キャノン等「レンズ交換カメラ」で「一眼レフ」ではない機種がたくさんありましたがこれらは「一眼」とは呼ばれていなかったわけです。
たとえ同じ画素数の撮像素子だとしても素子のサイズ自体の大きさが一般のコンパクト・デジカメとは全く違うためコンパクト・デジカメを大きく上回る画質を持っているのですから、堂々と「マイクロ・フォーサーズ」を前面に押し出して売るべきじゃないでしょうか。

と、ちょっと脱線しましたが今回の私のこだわりとしては10倍ズーム、それもできれば24ミリ相当から、と欲張ったため国産では新発売のカシオEX-H10というモデルが該当し、これを購入しました。




このモデルも機能が満載されていて、ちょっとナナメ方向から撮影した書類や名刺を正しく修正してくれる、などというものも入っていましたが、何よりもびっくりしたのは「光学10倍ズーム」のはずが設定によっては「光学19.5倍、デジタル併用で78倍」という高倍率ズームになることでした。
なぜそのようになるかというともともと1200万画素の撮像素子を使っているため、カメラの設定を「300万画素(すなわち2048x1536ピクセル:それでも十分な画質です:ちなみにV-570もこの設定にしてあります)」と設定すると、デジタル機能を使わないでも面積比で約4倍のズームアップ(実際には長さ比になって約19.5倍)が高画質のまま撮影できるのです。
さらに4倍のデジタル機能を使えば画質は落ちますが78倍にまでなるのです。 78倍というのは35ミリ換算1872mmのレンズ相当になりますが、こんな超望遠レンズでの撮影が手持ちで、しかもこんな小さなデジカメでできるというのは大変なオドロキです。
もし設定を「VGA(すなわち640x480ピクセル)」にした場合にはデジタル機能を併用せずに1~62.4倍、併用すると最大159.4倍という驚異の性能を持っています。

それでは実際の撮影画面をご覧ください。いずれも3Mピクセル(幅2048ピクセル)をこのブログの規格(勝手に決めたのですが・・・汗)幅779ピクセルにリサイズしてあります。

まずは1倍すなわと24ミリ相当の画面です。


次は光学10倍すなわち240mm相当の画面です。


そして撮像素子の一部を使って19.5倍の468mm相当画面です。ここまでがデジタル機能なしで実現しています。


最後がデジタル機能併用による78倍すなわち1872mm相当の画面です。さすがに画質は落ちていますね。


この78倍画面の2048ピクセル幅をリサイズせずに779ピクセル幅だけ切り出すと205倍(4920mm相当)となりますが。まあこれは邪道でしょう・・・・


1倍と78倍の比較をもう一組ご覧ください。78倍でも結構見られますね。



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4 コメント

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う~む (きま)
2009-08-08 09:55:24
詳しいレポートです。
昨日,秋葉原のYカメラで各社のデジタルカメラをざっと見ましたが,気になったのがこのカシオ製。
コストパフォーマンスと,実際に触った感触では1番でした。

ただ,もう少し小型をイメージしていたのと、ソニーはまだ使った事が無かったので興味が有ったからです。
で,買わないで帰ってきました。

秋葉原と言うのは,お茶の水の病院帰りでしたが、このYカメラで良いのが決まったら、歩いて10分もしない所に、ネットでは価格コム等でお馴染みの、凄く安い店が有るんです。
こっちだと、ポイントは付きませんが,最初から可成り安いのですが,品物の説明や見る事は出来ません(問屋みたいなもんですね)。
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本職のきまさんに読まれると・・・ (MATT)
2009-08-08 11:23:30
お恥ずかしいのですが、結構良いカメラでした。
内部の機能切り替えが働くのでしょうかちょうど「光学10倍」のところでズームがひとまず止まり、さらにズーミングするとデジタル直前までスムースに拡大して行きます。
ただし10倍を超えたところからピントあわせの反応が遅くなります。まあ画質が落ちないので我慢しますが、連写はキビシイかも。

わたしも大手量販店は「ショールーム」と考えて利用させてもらっています。ポイント分を差し引いても「価格.com」の店の方が安いですから・・・
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Unknown (ONO)
2009-08-16 11:52:12
光学で10倍を超える倍率が出るのはイイですね!僕も日常持ち歩くカメラは3倍なのですが、たまに光学10倍レンズ付きのカメラを持ち出すと、鳥のアップとか日頃撮れない物が撮れて楽しいです。

CASIOは最近購入候補に入れていなかったのですが、次の候補で考えよう!
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カシオに注目したのは (MATT)
2009-08-17 09:56:27
1秒4000コマで光学20倍ズームのカメラEX-FH20
http://dc.casio.jp/product/exilim/ex_fh20/
が最初でした。
ただ、このカメラは結構カサ張ることと、高速撮影のときの画面サイズが小さくなること、そしてズームの最小が26mm相当ということで一度は断念しました。
今回のカメラはそれほど超小型と言うわけではありませんが、まあまあ希望に沿った機能をもっていたので久しぶりに購入し、満足しています。
もちろん目的によっては「レリーズのタイミングが遅い」ということは欠点になるかもしれませんね。
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