![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f4/fcec4cea570e61be306a6c1712f4085c.jpg)
ハワイの樹木と言えば真っ先に「椰子の木」が思い浮かびます。ハワイでは街路樹として、また建造物の敷地内の樹木としてそれこそいたるところで見受けます。
これに比べると「ハラ」という木はそれほどメイジャーではないのですが、それでもよく見ると結構あちこちに植えられているのに気づきます。
たとえばロイヤル・ハワイアン・センターのヘルモアだけでもこの木や
この木などが植えられています。
この長い葉がハワイ特産の「Lau Hala織り」の材料として使われるのです。
ちなみに「Lau」とは「葉」のことですので「Lau Hala」とはまさにこの葉そのものを指しているのです。
この写真と次の「ラウハラ製品」の写真はネットの「ラウハラの画像」からいただきました。
このハラは学名が「Pandanus」と呼ばれ、ケネス・マクアカーネ率いる「パンダナス・クラブ」でもおなじみの名前です。もちろん「パンダ」とも違いますし「茄子」とも無関係です(!)。
一方、この木にはたくさんの「脚」があります。
このため「歩き回る木」とか「タコの木」とも呼ばれていて、正式な和名も「縞蛸の木」とされています。脚がたくさんあることが「蛸」で上の写真で分かるように幹が包帯を巻いているような縞状になっていることから命名されたのでしょう。
この名前にあやかって名づけたと思われる居酒屋もワイキキで営業していますね。
このハラは季節を問わず大きなパイナップルのような実をつけるのですが、パイナップルと違ってそれぞれの部分が独立した実になっていてそれが集まった「集合果」というものなのです。
そしてこの実が熟すと一つ一つの実が落下するのですが、じつはこのとき足元に落ちているきれいなオレンジ色の実を見つけて、はじめてハラの木がここにあったのか気づくのです。
落下してすぐの実は栄養を受け取る白い繊維を持っていますがすぐにそれも取れてしまいます。
このハラの実は古代のハワイ人たちが乾燥させて刷毛を作成し、カパ(タパ)という古代の布の彩色時の筆として使っていたと言うことでしたので以前この実を何個か拾って乾燥され刷毛を作ったことがあります。
話は飛びますが日本と違いハワイにはほとんど台風(こちらではハリケーンですが)がやってきません。平均すると年間1個くればよいところです。
ところが今年はなんと3個も続けて襲来したのです。ただ、さいわいなことに1991年の「イニキ」(そうですココパームスを壊滅させたあんときのイニキです・・・汗)のような直撃はまぬがれたのですが、それでも雨と風は結構激しいものでした。
そのさなかの10月18日にヘルモアを通りがかったところ、今までに見たこともない巨大なハラの実が落ちていたのでびっくりするとともに持てるだけ拾って帰りました。
普通の実の何倍もある大きなもので当初は分離前のものなので大きいのかと思ったのですがそれぞれが独立した実であることが分かりました。
大きさを比較するために以前拾った実で作った「古代刷毛」とシャープペンシルを置いて見ました。以前拾った実もほとんど収縮していないのでほぼこの通りの比率と思って間違いないでしょう。
その後何個か拾ったのですがいずれも巨大で下の写真の右側にある以前拾った実よりも大きいことがお分かりと思います。
これらの実からも刷毛を作るつもりですが、明らかに「太書き」の筆になりそうですね。
この実は食用にもなり、古代人はこの実の果汁を啜ってから残りを刷毛にしたそうで、なるほど内部には果汁が詰まっていました。
そして芯の部分だけでなく表皮にまでしっかりとした繊維が通っていて、見かけはピーマンの皮のようですがどうしてどうして噛みくれるものでは有りません。
そこでこれを輪切りにしてみました。
表皮の部分には繊維がないように見えますが、これをかじってみるとほとんど繊維でできていることがわかりました。
そしてこの実のアタマの部分(写真左端)は大変硬くとてもナイフや包丁では歯が立ちません。
そこで金鋸で切断を試みたところ、金属が相手でしたら快適に切り進むことのできる金鋸にもかかわらずこの実を相手にすると摩擦が多いためになかなか切断できず、何度となく金槌で叩き割りたい衝動に駆られました。
まぁそれでもやっと切断した実(種子)の内部は左のようになっていました。そして右はまだ新しい実を切断したものです。繊維がたくさん見えていますね。
今回何個か拾ってありますが残念ながら植物検疫でひっかると思いますので日本には持ち帰れないので刷毛を作って楽しむしかないでしょうね。
直近にハワイにお出かけになる和田さんと野田さんに味わっていただくために冷凍庫で2個保存してありますが・・・・。
ハラはハワイアン音楽に時々登場しますが、この「Nā Hala O Naue」もその一つです。
同じ歌詞による二つのメロディーが交互に演奏されますが、後半のメロディー(次々に転調されます)でたとえばキーがGの時にG-C-G-E7-A7-D7-Gというコード進行中のE7はわざとらしいのですが、結構皆さんその進行で演奏しているので気になります。
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最後にこの「ハラの実」はハラの木の雌木に生るのですが雄木にはHinanoという花が咲きます。
和田かおりさんの紹介によるとこの花の花粉を相手に振り掛けると恋が成就するそうです。
花粉を集めての商売ができるかも・・・・・(イモリの黒焼きより効果大?)
さんはすごい!
私は薬○師なのですが、植物に関してはまるでわかりません(というか興味がないのです・・)
こんなものまで記事にするなんて・・・・!
(本当は書くネタがなかったりして・・・?)
さらにはエモンズもびっくりするようなチェンジャー演奏をされることも尊敬しています。
オフ会のメンバーでチェンジャーを弾けるのはたぬきさんだけでしょうから。
> こんなものまで・・・・
そうなんです、ネタ切れなので身近なもので間に合わせています。
いかがでしょう?ハワイにお出かけになっては?
ブログのネタとして採用させていただきたいのですが・・・・
写真を何度も眺めながら・・・考えておりました。
実の根元の部分を解して刷毛に使んですね。
古代人の知恵とMattさんの探究心に改めて感動しました!
これでしたら分かりやすいでしょ!
そうか、MATTさんもとうとう「植物人間」」になってしまいましたか(悲)。
>オフ会のメンバーでチェンジャーを弾けるのは
もうすこし正確に書くと、「オフ会のメンバーでチェンジャーを持っているのは」です・・はい!
タコの足のようにメンバ-が変わったバンドでしたね。
ピ-タ-ム-ンバンドのようなバンドは今やハワイに存在しないのでしょうか。
何か、淋しい気持ちがします。
Boo!さんが植物人間になったときにはすぐ採りあげられるようにご家族に頼んでありますのでご安心くださいね。
> オフ会のメンバーでチェンジャーを持っているのは
持っているだけなら私も持っているですが、何しろたぬきさんは3台も並べて演奏している(たぶん)のですから・・・・
アルバムだけでも10枚以上リリースしていて、そのメンバーはガラガラとかわっていました。「リユニオン(もとのメンバーでの再結成)」というアルバムも有りましたね。
最近のハワイアン音楽グループもなかなか捨てたものでもないですよ。いろいろと聴いてみてください。
たぬきさんに続きおいらも薬○師なのですが・・・一番苦戦したのが薬用植物学。
未だに・・チューリップと桜くらいしか判りません。
ところで、この木 沖縄では「阿檀」と呼ばれて、いろいろなところで見る事が出来ます。
刷毛にするんですね。沖縄では見ませんでした。多分・・・
果実を何度か処理して、食べる事も出来るらしいですが、島人(しまんちゅ)はあまり食べないんだそうです。
ア!ひとつ報告させていただきます。
沖縄の海岸に「ナウパカの花」があちらこちらにあります。
自慢げに「伝説」を話しておりました。
25日本土の人間になりました。
http://www.360navi.com/photo/47okinawa/03onnason/01manzamou/10photo16.jpg
ハワイで見かける実はほぼ球状ですが沖縄の実はこの写真のように細長いのでしょうか。
黒檀、紫檀、白檀さらには檀(ゆみのき)にも「檀」という名称がついていますが、「檀」という言葉に意味がありそうですね。
ナウパカには「山のナウパカ」「浜辺のナウパカ」「ちいさなナウパカ」などがあるようでこれに関した記事を以前書いております。
http://blog.goo.ne.jp/goomatt/e/09c19f199b5e68bb4c6989864fb855b6