33年のマンション

遠くに住むＡさんから、マンションを買いたいけど相談にのってくれないか？と電話がかかってきた。

今住んでいる住宅から近く通勤の駅からも近くなる、そして周りの相場から比べると手頃な価格だそうだ。

オイラが住んでいる地域だとその価格なら建売住宅が楽に買える値段だ。

じゃぁ何も相談せずに買えば良いじゃないかとなるのだが・・・そのマンションは築33年経過しているのだ。

しかしなぁ・・・築33年ともなるとそろそろ建て替えなくては、という話が出てるんじゃないの？

マンションはメンテナンス次第だとは思うけど・・・何十年持つように設計されているのだろうか？

住宅取得の減税は築25年までは受けられるがそれ以上の物件は住宅取得減税が受けられないそうだ。

売りに出ている部屋は競売にかけられた物件で不動産屋が落札してリフォームして売りに出されたようだ。

グーグルのストリートビューで見てみると、外観はボロマンションのように見えるけど・・・本当にメンテナンスされているの？

他の住民の人は出入りがすくなく老人が多いそうだ。

管理費は6万円らしく、高すぎると言ったらじゃぁ5千円で良いと言い出した。

どうしたらいいの？なんだか怪しいよね？


しかしなぁ・・・オイラに相談されてもなぁ・・・

築33年ということにひっかかる。

あと何年住むにしても、もうこれ以上経過したら買い手は現れないだろう？

賃貸しにすると言っても昔三女が住んでいたマンションは築40年経過していて4階建てのマンションに2部屋しか住んでなかった。

だれも築40年以上のマンションには住みたがらないのだ。



それでＡさんは管理会社へ赴いて、管理状況を調べたらその売りに出している部屋の前の住人は500万円の滞納金がある。

そしてマンション全体であちらこちらに滞納があり、大幅なメンテナンスは考えられないということだった。

じゃぁそのマンションはどうなってゆくのだろう？

なにもせず！住民がすこしずつ歯抜けになってゆき、自然に倒壊するまでまっているのだろうか？

結局、Ａさんはそのマンションの購入をあきらめたのだが、建て替える時期がきているマンションをどうするか？これからおおきな社会問題になってくる。

住民の4/5の人の合意が得られないと建て替えが出来ない。

住んでいる人の年齢で対応が変わってくるよね。

今騒いでいる横浜の斜塔マンションでも、合意なんかできないよ。まぁそれに建築会社は付け込んでゆくのだろうけど・・・



マンションを買うということは余程自分の将来のことを考えないとエイヤ！で買うと大変な苦労を背負う事になる。