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3月はニコンAF600なのだ

2006-03-15 | 独り言
3月の13日に中古のニコンAF600を買った。買ったというより、買わざろうえなかったというのが、正直なところです。この石鹸箱みたいなカメラは、2000年の3月に購入しているのです。なぜ月日を憶えているかというと、私の親友の富永さんに、初の個展開催を祝ってAF600を贈っているからです。そして初の個展開催の1週間前に富永さんは亡くなってしまいました。享年54歳でした。富永さん自身、とても楽しみにしていた個展をまえに旅立ってしまい。残された私は、どこか身体の一部に穴があいたような虚しさをおぼえています。まぁ考えようによっては、一番充実している時期に旅立ったことは、幸せなことかもしれません。個展会場では私も店番をしていましたが、その時、ご家族から旅行カバンの中から出てきた、AF600をみせられて、カメラの中に入っているフイルムを現像してもらえないかと申し出があり、現像をしたらネガすべてが道路端の日陰に残っている解けかけた雪だるまを写してありました。富永さんらしい、誰も見向きもしないものを写真にすることで見えてくるものを探している写真で、日陰の雪だるまが悲しかった。
AF600は中古カメラ店の店頭ではみかけることはありません。外観がチープなので、中古カメラ店まで足を運ぶことなく、捨ててしまうんでしょうね。よくもまあ奇遇に出会えたものだと感心しています。そういえば、3月ですね。富永さんが亡くなって、6年になります。
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