一平のペンとギター

僕らしい小説を書き、僕らしい歌をうたう、ぞ♪、ペンとギターの一平です。ギター弾き語りと小説書きの二刀流。

初夢。

2011-01-03 01:30:20 | Weblog

   キンコンカンコーン

教室のドアが開いて、担任の先生が入ってきた。

三々五々、教室中に散っていた男子女子が、あわてて席に着いた。

教卓に両手を置いて、先生が言った。

「さ、今日から2学期。今日のロングホームは、この秋冬、クラスのみなが、どう過ごすか、話し合いなさい」

先生は、黒板に、白墨で、

 〈 9月ー学期はじめ   10月ー中間テスト  

 11月ー文化祭・駅伝大会 12月ー期末テスト

       ○

   1)座席変え

   2)各教科係りから・日直・各班から・

   3)文化祭担当・駅伝担当係りから 〉

と書いて、

 「学級委員、前へ出てきて、話し合いを始めなさい」

と言って教卓を降りた。そして、教室の一番後ろへすたすた移動して、

腕組みをしした。

 二人の学級委員が教卓に立った。

 ひとりは、男子の長さん、ひとりは、女子の初ねえ。

 いつからか、青山年長を、みな、長(ちょう)さん、と呼ぶ。

 川田初子を、初(はつ)ねえ、と呼ぶ。姉さんみたいなところがある、から。

 「じゃ、席替えはじめんぞ、みんな、どおやって決めようか」

 豊が手を上げて言った。

 「まず、ペアを組む。二人一組。次に、座席表に番号を打って、ペアごとにくじ引きをする、ってのは、どう」

 「豊の意見、どう思う、みんな」

 「いいじゃん、いいよ、それ」

 初ねえが、黒板に座席表を書いた。そして、番号を振った。

 長さんが、学級ノートを、数枚破って、名刺大の小さな紙を25枚作った。

 そして、番号を書き入れた。そして、言った。

 「じゃ、始めるよ・・・・。

  ペアが決まったら、黒板に各自ペアの氏名を書いて・・・・」

 

   ----― という具合で、2学期の席が決まった。

 先生が、最後に言った。

 「山ちゃんのペアと、恵子のペアは、一番後ろの列になってるけど、一番前の列のペアで変わってくれる人いないかな。みんな知ってる通り、山ちゃんは難聴だから。恵子は、視力が・・・・・・。」

 武のペアと、三郎のペアが、俺たち後ろにゆくよ、で一件落着。

    ――――― それから、変わる変わる係りが教卓に出てきて、長さんと初ねえの司会で、これから始まる 秋と冬のクラスの生活を、みなで考えた。

 が、途中で、キンコンカンコーン、チャイムが鳴った

 

 腕組みして、教室の後ろで、じっと、俺たちのやり取りを聞いていた先生が、教卓に戻ってきた。席に戻った、長さんが、「起立!」と言った。

「礼!」でみんな、ザッと、頭をさげた。

 みな、また、三々五々、教室に散った。

 でも、新しい座席に座ったままのやつの方が多かった。

 

   というのが、僕の初夢でした。

  30年くらい前、僕は、高校の先生でした。

  その時僕が担任してた、1シーンが、今書いた場面です。

  名前は変えてありますが、

  30年前の時間に、夢の中で戻れました。

  そして、長さん、初ねえ、山ちゃん、恵子、豊、武、三郎に再会しました。。

   今、彼らは、確か、今年、46歳になるはずです。

  

   夢の中で、会えたんです。

   すばらしい初夢でした。

   みんな、今年も、Do our best ! 

       で、ゆこうぜ。

 

          涙・涙・・・・・・・・・・。

                

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2011年元旦♪&ペン。 | トップ | 新しい酒、新しい革袋。無に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事