とある商店街で食堂を探した。1軒目、二千円とか三千円とかで『**御膳』というのがあった。これは高級過ぎるからパス。2軒目、私には手頃な大衆食堂があったが、入ろうとしたら中からおばさんが出て来て「ごめん、御飯がない」と言われた。お客が来過ぎて炊飯が間に合わなくなったらしい。「他所でライスを買うて来たら、おかずだけ出す」と言ってくれたが、御飯を売っている店を知らなかった。
3軒目、商店街を少し外れたところにイカ焼きの幟を発見、如何にも流行らない感じの店だったが「中で食べられるか?」と訊いたところ中のテーブルを片付け始めたので、半ば止むを得ず入った。
大阪独特のイカ焼きというのは、イカの姿焼きというのか、あの、縁日でお馴染みの、1匹丸ごとタレで焼く『焼きイカ』とは違う。お好み焼きの具みたいなものにイカの切り身を混ぜ込んで、プレス機のようなものでジュワッと挟み焼く食べ物である。
これが200円で、明石焼きが8個で200円。注文はこれだけだった。
「ジュースも飲むか?」と聞かれたが断ったら水道から直接コップに水を入れてくれた。飲み干したらまた水道の水で、欲しかったお茶はくれなかった。
明石焼きは妙な匂いが付いていてまずいたこ焼きのようだったが、イカ焼きはおいしかった。
老夫婦がうろちょろしながら代わる代わる話し掛けて来てうるさかったが、それも含めて何かと面白く楽しい店だった。
3軒目、商店街を少し外れたところにイカ焼きの幟を発見、如何にも流行らない感じの店だったが「中で食べられるか?」と訊いたところ中のテーブルを片付け始めたので、半ば止むを得ず入った。
大阪独特のイカ焼きというのは、イカの姿焼きというのか、あの、縁日でお馴染みの、1匹丸ごとタレで焼く『焼きイカ』とは違う。お好み焼きの具みたいなものにイカの切り身を混ぜ込んで、プレス機のようなものでジュワッと挟み焼く食べ物である。
これが200円で、明石焼きが8個で200円。注文はこれだけだった。
「ジュースも飲むか?」と聞かれたが断ったら水道から直接コップに水を入れてくれた。飲み干したらまた水道の水で、欲しかったお茶はくれなかった。
明石焼きは妙な匂いが付いていてまずいたこ焼きのようだったが、イカ焼きはおいしかった。
老夫婦がうろちょろしながら代わる代わる話し掛けて来てうるさかったが、それも含めて何かと面白く楽しい店だった。