本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

kizuna.

2011-03-23 05:47:35 | 社会
福島県産の葉物野菜など摂取見合わせを…厚労省
読売新聞 3月23日(水)3時28分配信

 厚生労働省は23日未明、福島県産のブロッコリーやホウレンソウ、キャベツなど11品目の野菜と、茨城県産の加工前の牛乳とパセリから、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性ヨウ素と同セシウムが検出されたと発表した。

 厚労省は当分の間、福島県産の葉物野菜やブロッコリー、カリフラワーの摂取を見合わせるよう呼びかけている。

 同県本宮市の葉物野菜の「茎立菜」からは、放射性セシウム(規制値は1キロ・グラム当たり500ベクレル)では最も高い1キロ・グラム当たり8万2000ベクレルが検出され、田村市のホウレンソウでは同4万ベクレル。放射性ヨウ素(同2000ベクレル)では、川俣町の葉物野菜「信夫冬菜」で同2万2000ベクレル、飯舘村のブロッコリーで同1万7000ベクレルが検出された。ほかにも、アブラナや小松菜などで規制値を超える放射性物質が確認された。

 茨城県では水戸市産の加工前の牛乳から、放射性ヨウ素が1700ベクレル(規制値は1キロ・グラム当たり300ベクレル)、鉾田市産のパセリからは、放射性ヨウ素が1万2000ベクレル、同セシウムが2110ベクレル検出された。

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ショート警報  かけ算のできない東大教授

食品で、危険な兆候が見られましたので、言葉足らずですが短い警告を出したいと思います。

福島原発事故の最初の段階に福島市で1時間に20マイクロ(シーベルト、後は省略)の放射線が観測されました。

これに対して、テレビに出ていた東大教授が、「1回のレントゲンで600マイクロだから、それの30分の1。まったく問題がない。」
と発言しました。

東大教授は「かけ算」ができないのです。

20マイクロは1時間あたりですから、30時間たつと600マイクロになります。従って、福島市に住んでいる赤ちゃんは1ヶ月に24回のレントゲンを受けることになります。

このようなことをコメントするというのは、わたくしはやや犯罪とも言える気がします。

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本日、似たような事が民放でありました。

民放のある解説者がほうれん草の汚染について解説をし、「ほうれん草の汚染が基準値を超えているといっても、100ミリになるまでには80キロ程のほうれん草を食べなければいけない。」

といってほうれん草の安全性を強調していました。

もともと100ミリ等という基準値はありませんし、ほうれん草等の食品中の放射性物質の規制が厳しいのは、原発から放射線が漏れるような時にはほうれん草だけが汚染されているわけではないのです。

また、ほうれん草の中にはヨウ素だけではないので、30年の半減期を持つものが多く、ヨウ素の半減期を言っても意味がないのです。この解説者の言うことを信じれば、放射線の疾患になる人が出てくるでしょう.規制値は規制値なのです。

東大の先生が「かけ算ができない」とすれば、この解説者は「足し算ができない」といえます。

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このところ情けない解説が続くので原子力の技術者としてのわたくしの信念を申し上げます。

科学技術は人類に貢献するために行うのであって、決して人類の健康を損なっては、やるべきではないのです。

わたくしたち原子力に携わる技術者は原発から出る放射線を絶対に基準内に収めなければなりません。むしろ、自然放射線と違わないぐらいに減らして十分に安全な状態で原子炉を運転し、エネルギーを供給することこそが、わたくしたち技術者のプライドなのです。

この期に及んで、放射線の規制値の解釈をごまかし、被曝する量があたかも少ないようなことを言う原子力関係者がいることは本当に恥ずかしいことです。

わたくしたちは福島で失敗し、信頼を裏切ったのです.

せめて正しい情報を伝えるべきです。また、農作物が売れなくなって農家の方は大変でしょうが、魂のある農家の方なら自分の作ったもので消費者が健康を害することを望むでしょうか?

農家は被害者、技術者は加害者ですが、共に与えられた天職に対してプライドがあります。(平成23年3月22日 午後5時 つい執筆)武田邦彦

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*東電は5分割した輪番停電区域を更に5分割して都合25分割にする。細分化して一層のサービス向上を図るというのだが、私はこれは東電幹部の生き残り戦略であると思う。
 つまり補償能力の有無が取沙汰される中、運営を複雑化してなんとか経営サイドに留まりたいという策略なのである。
 私はなんとなく、福知山線事故に際してのJR関西(←はあ!?JR西日本やろ?)の応対を思い出した。ややこしいのである。(大阪の人は例えばゲイを「ややこしい人」と形容したりする。w)

*テレビではカメラに向かって「神が与えた試練にしてはあまりにもむごい仕打ちだ」と慟哭しながら窮状を訴える人がいた。彼の念頭にどういう神があったかわからないが、西欧型(旧約聖書型)の神は信仰の証に息子の生贄を要求したり、兄弟殺しへ誘導したりと、元々むごいのである。仏教にはそういうむごさはないと思う。

 彼の訴えにイチャモンをつける気は更々ないが、これは地球の問題である。
 私が40年以上前に読んだ某岩波新書には、仮に太陽をソフトボール大のガス球に譬えると、そこから12m先をクルクル自転しながら一年周期で公転している小さな芥子粒のような天体が我々の地球であると書かれていた。
 太陽が今50億歳で地球はそれよりは若いとされている。その地球が気まぐれか必然か、局所的にほんの少し身震いしたのが今回の我々の受難である。
 天体の寿命に比べたら我々の生涯は余りにも短いから、我々はこれを千年に一度の大災害と呼ぶのであるが、たとえば2億年前の恐竜絶滅には地球の地震は全く関与していないのだろうか?

cf.kizuna311

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東京都、24万本のペットボトル水配布へ

 東京都は23日夜、都内に水道水を供給する金町浄水場から乳児が飲む規制値の2倍を超える放射性ヨウ素が検出されたことを受け、水道水の摂取を控えるよう要請した都内23区と5市の乳児を持つ家庭にペットボトルの水を24万本を配布すると発表した。

 対象となる乳児は8万人で、1人当たり3本を配布する。
(2011年3月23日21時24分 読売新聞)

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大気中の放射線量、東北南部と関東で高め
2011年3月23日19時15分  asahi.com

 大気中の放射線量は、文部科学省などのまとめでは、23日も引き続き、東北南部と関東の10都県で平常時より高めに推移した。ほかの地域の放射線量は、平常時の範囲内の変動におさまっている。

 23日午後2時現在、福島県の一部と茨城県の一部では、1時間あたり1マイクロシーベルト(シーベルトは人間が放射線を浴びた時の影響度を示す単位)以上の放射線量が測定された。茨城県高萩市は、福島第一原発から福島県いわき市よりも遠くにあるが、同市を超えるレベルの放射線量を記録した。

 東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県での計測値は20日には平常値の範囲内だった。しかし、その後、21~22日の降雨の影響などからやや高めになっている。

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死者・不明2万5000人超す=避難26万人、13日目-東日本大震災
jiji.com

 東日本大震災は23日、発生から13日目を迎えた。警察庁によると、同日午後9時時点で、死者は9487人、行方不明者は1万5617人で、合わせて2万5104人となった。甚大な被害を受けた東北地方の太平洋沿岸部を中心に、なお約25万6900人が避難所生活を送っている。
 同庁のまとめでは、犠牲者は宮城5714人、岩手2939人、福島776人など、12都道県に及ぶ。警察に届け出があった行方不明者は、宮城6196人、岩手4974人、福島4443人など6県に上る。
 避難所は16都県に拡大、宮城で約10万800人、福島で約8万3800人、岩手で約4万4300人に及んでいる。(2011/03/23-22:07)

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*仏様(ご遺体)を映像で流すことはタブーなのだそうだ。他人の国の(戦争でも災害でも)死者の映像は平気で流すくせに、自分の国となると撮っても放映してもならないというのは何だか嘘っぽい措置である。仏様の実写映像が欠片も流されないため、我々は数字だけで現在起きている事態を認識しそれに基づいて判断するようになる。一般に数字だけによる判断が横行するというのはいい傾向ではない。

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 朝10時から夜10時まで(移動中も喫茶店でもよく寝ていたが)世間様を一回りして来た。その間得た情報は駅売り紙面の『日刊ゲンダイ』からだけである。一般紙のような気取りも体裁作りもないので私はこの夕刊紙を気に入っているのである。最近はますます記事が過激になってこの傾向は私好みである。w

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