本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

しなちく?めんま?

2005-11-04 14:06:31 | 
←今日のイラストはくらっぴちゃんというお友達からの戴き物です♪

*先日《びっくりラーメン》に行ってラーメンを注文したら、隣のおっさんがしきりに従業員2名を相手になにやら説明していた。聞きたくなくても聞こえてくるし、何でそんなに揉めているのか気になったので耳を傾けていたら、彼は要するに「ラーメンの中に《しなちく=【支那竹】》を入れないでくれ!」と強硬に主張しているのだった。

*で、従業員らが「はい、了解しました。しなちく抜きのラーメン1丁!」とオーダーを通せば話は簡単に一件落着となる筈だったが、ここに重大な障害が生じていた。・・・。

*以下は明日に続く。・・・・・・ん?ん?今やれって?・・・。

 しょうがないなぁ。最近私があまり書き込まなくなったせいか、アクセス数が激減しているので、ここは一番「じらし戦法」をとってやろうと思ったのに・・・。

============

*しゃあない。では皆さん、今日は出血大サービスだ。今からその一部始終を話すから、えっと、そこの線まで前に出てねっ。前列の人はしゃがむんだよ!・・・じゃあやるよ。

============

*従業員2人が2人共、しなちくを知らなかったので問題が大きくなったのである。

 バカモノ! 卑しくも(?)ラーメン店の従業員が「しなちく」を知らないで何とする? すし屋の板前さんがガリを知らないのと同じ(?)じゃないか!・・・と私は思ったが、知らないものは知らないのだからしょうがない。

 また、おっさんも「しなちく、しなちく!わからんかな?しなちくだよ!」と繰り返して言うだけで、なんらそれをわからせるための次の手を講じなかったから悪い。 話は堂々巡りで少しも進展しなかった。

 不幸中の幸いというか、ランチタイムを過ぎた暇な時間帯で店側に余裕があったから良かった。しまいにはカウンターのお兄さんがラーメンに入れる具材の一つ一つをピンセットで摘まんでみせて「これか? これか?・・・」とやって行って漸く「しなちく」を同定出来たのである。

「メンマのことか!」と従業員らの間からは感嘆の声が上がった。

============

*びっくりラーメンで単に「ラーメン」と注文すると税込み¥189のびっくりラーメンが出て来る。この安いラーメンを知らない人は必ず「旨いの?」と訊いて来る。
 でも答えようがないと私は思う。日頃インスタントラーメンしか食べない人がびっくりラーメンを初めて口にすれば「ああ、久しぶりにラーメンらしいラーメンを食った!」と腹をなで下ろすだろうし、逆に日頃行列の出来るラーメン店で千円前後のラーメンばかり食べている自称ラーメン通の人が何かの間違いでこのびっくりラーメンを食べたとすれば・・・途中で怒って席を立つかも知れない。私はこのどちらでもないから、普通においしいと答えるしかない。

*で、このラーメンにはしなちくもきざみネギも薄いチャーシューも入っている。ナルトはない。擂りニンニクが常備されているからニンニクラーメンに変身させることも可能だ。

============

*というわけで、私は関西ではしなちくという言葉は普及していないことを知った。
 家に帰ってからふと思い出してgooの辞書で「しなちく」を引いたら、メンマへ行け、となっていた。タケノコの一種を茹でた後土中で醗酵させるなんてことは初めて知った。タケ系のモノだとは思っていたが、成る程、私もあの場で説明しろと言われても出来なかったかも知れない。さぞかし、あれだよ、アレ!竹を茹でたみたいなヤツ!・・・とか言って、あせったことだろう。

============

*しかし、しなちくは仮にラーメンに入っていたとしても溶け出すものではないし、そっと取り除けば済む問題ではないかな、と少し思った。

============

      メンマ 1 【麺麻】

〔中国語〕筍(たけのこ)の加工食品。麻竹(まちく)の筍をゆでて土中で発酵させたもの。主に中国料理で用いる。しなちく。乾筍(カンスーン)。

      三省堂提供「大辞林 第二版」より


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。