口座移し発覚遅らす 阿南東部土地改良区の着服問題
『徳島新聞』2008/07/20 10:41
阿南市見能林町の阿南東部土地改良区(横手常悦理事長)の元女性嘱託職員(60)が約六億円の事業資金を着服したとされる問題で、元職員は無断で解約した改良区の定期貯金を、日常的に金の出し入れが少ない別の普通貯金口座に振替をして引き出すなどし、発覚を遅らせていたことが改良区の調査で十九日、分かった。また、一回の出金の最高額は八百六十万円で、一日に複数回、計三千万円以上引き出した日があることも判明。改良区は同日、これらの入出金記録とともに業務上横領容疑で告訴状を阿南署に提出した。
改良区によると定期貯金は、ほ場整備事業の打樋(うてび)川拡幅工事に伴う田畑の売却代金。同じ金融機関の三つの定期貯金口座に分け、二〇〇六年四月の時点で計約四億九千万円の残高が確認されていた。
改良区では、元職員がこれらの定期貯金を勝手に解約し、振替先の普通貯金口座から引き出すとともに、別の金融機関の改良区名義の普通預金口座からも出金し、最終的に約六億円を着服していたとみている。
振替先の普通貯金口座は普段の経理業務で使うものではなく、職員の社会保険料や雇用保険料の自動引き落としのためだけに使われた口座だった。経理担当だった元職員以外の職員がこの口座の通帳を確認することはめったになく、発覚が遅れたという。
改良区が口座を調べたところ、昨年十一月ごろから入出金回数が従来の月五、六回から数倍に急増。定期の解約金と思われる多額の入金と、改良区に支出命令書が残っていない出金記録が多数あった。入金の最高額は二月の三億二千七百七十五万円。また、この口座から同じ金融機関の別口座への振替や、定期を解約した日に新たに小口の定期を作り直すなど不明朗な金の出し入れもあった。
改良区は元職員が意図的に複雑な入出金を繰り返し、金の流れを不透明にして着服の発覚を遅らせようとしたとみている。また、金融機関側に対し、なぜ定期貯金の解約時に改良区に確認の連絡をしなかったのか、説明を求めているという。
改良区の横手常悦理事長と三好一利前理事長は告訴状を提出後、「着服された金を少しでも取り戻せるよう、一刻も早い捜査開始を望む」と話した。
改良区はこの女性職員に対し、十七日付で懲戒免職とする通知を十八日に発送した。
◎「ばかなことをした」 女性職員一問一答
阿南東部土地改良区の元女性嘱託職員が十九日、徳島新聞社の取材に応じ、着服の動機や経緯について話した。
-本当に一人で六億円もの事業資金を着服したのか。
入出金は私しか行っておらず、着服は私以外にありえない。工事の関係で多額のお金を一度に引き出すことも珍しくなかったので、怪しまれることもなかった。
-使途は。
長男の借金の肩代わり。引き出した事業資金はすべてその日に、金融機関の封筒に入れて本人に手渡した。
-なぜ改良区の資金に手を出したのか。
当初は、家の貯金を切り崩すなどして長男に渡していたが限界になった。まとまったお金が必要になり、一時的に借りるつもりで引き出してしまった。
-長男はどこからいくら借りていたのか。
分からない。知人から借りたことも過去に多くあり、家に取り立てに来たことも珍しくなかった。そのたびに立て替えた。返済した証明として領収書を持ってくるように言ったが、一度もなかった。おかしいと思ったが、すぐに返すという言葉を信じてしまった。
-一回に引き出した金額は。
百五十万円ぐらいが多かったと思う。その日のうちに返済しないと金利が増えるというので、長男に言われるままの金額を引き出して渡した。
-引き出した回数は。
あまりにも多くなり、覚えていない。改良区には複数の口座があり、引き出した口座の穴埋めのために大口の定期を解約した。残りを新しい定期にしたが、それも穴埋めのために解約した。引き出しては穴埋めをすることを繰り返し、すべてなくなってしまった。
-これからどうするのか。
とにかく少しずつでも返していくしかない。皆さまの大切なお金なのに、本当にばかなことをした。謝罪してもしきれない。
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駅ビル 女性刺され死亡 八王子 1人けが 男逮捕『誰でもよかった』
2008年7月23日 『東京新聞』朝刊
二十二日午後九時半すぎ、東京都八王子市明神町三、京王八王子駅ビルの九階にある「啓文堂書店京王八王子店」で、女性二人が男に刺された。書店のアルバイト店員の中央大三年斎木愛(まな)さん(22)が胸を刺され、約一時間後に収容先の病院で死亡した。客の原田夏希さん(21)は胸や腕などを刺され軽傷を負った。
警視庁八王子署員は、約五百メートル離れたJR八王子駅北口で逃げた男を取り押さえ、殺人未遂の疑いで逮捕した。男は同市川口町、会社員菅野昭一容疑者(33)。調べに「仕事がうまくいかず、親に相談したが乗ってくれなかった。むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった。無差別に人を殺そうと決意した」と供述しているという。同署は通り魔事件とみて殺人容疑に切り替えて捜査している。
調べでは、菅野容疑者は書店に入っていきなり書棚で本の整理をしていた斎木さんを刺し、続いて店内にいた原田さんに切り付けたという。菅野容疑者は店内に刃渡り約十五センチの包丁を残して逃げたという。
駅ビルは十一階建て。啓文堂書店のホームページによると、京王八王子店は平日は午後十時までの営業。
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大分合同新聞社員も依頼 県教委の教員採用試験で '08/7/22『中国新聞』
大分の教員汚職事件に絡み、大分合同新聞社事業局の幹部社員が二〇〇七年、県教育委員会の小学校教員採用試験を受けた自分の子を「よろしく」と大分市教委部長に頼んでいたことが分かった。同紙が二十二日付夕刊の記事で明らかにした。
記事は「報道に携わる新聞社として、事実を重く受け止め、詳しい調査を進めている」とし、社員の処分を含め結果を二十三日付朝刊で公表するとしている。
記事によると、社員は〇六年にパーティーで会った大分市教委部長との雑談で、自分の子が採用試験を受けていると話したところ「一次(試験)を通ったら声を掛けてください」と言われた。
〇七年に一次試験を通った後、社員は市教委部長を訪ね「よろしくお願いします」と頼んだという。社員の子は合格し、社員は五千円相当の歳暮を部長に贈った。
記事は関係者の話として、市教委幹部が県教委幹部に口利きをしたことが明らかになっているとした上で「県警が押収した資料では、社員の子の得点が加点されたとされている」としている。
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袋持った男目撃、携帯メール予告も 中国バス爆破 五輪との関連不明
『北海道新聞』(07/23 08:13)
【北京22日佐々木学】中国外務省の劉建超報道局長は二十二日の記者会見で、雲南省昆明市で二十一日に起きた連続バス爆破事件について「北京五輪と関係があるとの証拠は今のところ見つかっていない」と述べ、五輪を標的にしたテロ事件かどうかは不明とした。
ただ、劉局長は「中国の警察が捜査中で、一日も早い解決を目指して努力している」と述べ、国際社会が北京五輪に感じている不安の払拭(ふっしょく)に努めた。
一方、華僑向け通信社「中国新聞社」によると、地元の昆明市公安局は同日、事件の容疑者逮捕につながる有力情報を提供した市民に懸賞金十万元(約百五十万円)を贈ると発表した。
バス爆破には硝酸系の化学物質を使った爆薬が使われた。中国紙「広州日報」電子版は同日、男が黒いビニール袋をバス車内に置いて下車した後で爆発が起きたとの目撃情報を伝えた。
また、地元紙「雲南日報」電子版によると、事件発生の前日に携帯電話のショートメールで「このメールを受け取った市民はあす朝バスに乗るな」という予告があったという。
中国公安省は専門捜査班を昆明に派遣し、捜査を本格化。市外へ向かう道路や鉄道駅、空港、河川の船着き場で検問を行い、容疑者の逃亡防止に向けて監視を強めている。
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*天神祭ギャルみこし公式サイト。
『徳島新聞』2008/07/20 10:41
阿南市見能林町の阿南東部土地改良区(横手常悦理事長)の元女性嘱託職員(60)が約六億円の事業資金を着服したとされる問題で、元職員は無断で解約した改良区の定期貯金を、日常的に金の出し入れが少ない別の普通貯金口座に振替をして引き出すなどし、発覚を遅らせていたことが改良区の調査で十九日、分かった。また、一回の出金の最高額は八百六十万円で、一日に複数回、計三千万円以上引き出した日があることも判明。改良区は同日、これらの入出金記録とともに業務上横領容疑で告訴状を阿南署に提出した。
改良区によると定期貯金は、ほ場整備事業の打樋(うてび)川拡幅工事に伴う田畑の売却代金。同じ金融機関の三つの定期貯金口座に分け、二〇〇六年四月の時点で計約四億九千万円の残高が確認されていた。
改良区では、元職員がこれらの定期貯金を勝手に解約し、振替先の普通貯金口座から引き出すとともに、別の金融機関の改良区名義の普通預金口座からも出金し、最終的に約六億円を着服していたとみている。
振替先の普通貯金口座は普段の経理業務で使うものではなく、職員の社会保険料や雇用保険料の自動引き落としのためだけに使われた口座だった。経理担当だった元職員以外の職員がこの口座の通帳を確認することはめったになく、発覚が遅れたという。
改良区が口座を調べたところ、昨年十一月ごろから入出金回数が従来の月五、六回から数倍に急増。定期の解約金と思われる多額の入金と、改良区に支出命令書が残っていない出金記録が多数あった。入金の最高額は二月の三億二千七百七十五万円。また、この口座から同じ金融機関の別口座への振替や、定期を解約した日に新たに小口の定期を作り直すなど不明朗な金の出し入れもあった。
改良区は元職員が意図的に複雑な入出金を繰り返し、金の流れを不透明にして着服の発覚を遅らせようとしたとみている。また、金融機関側に対し、なぜ定期貯金の解約時に改良区に確認の連絡をしなかったのか、説明を求めているという。
改良区の横手常悦理事長と三好一利前理事長は告訴状を提出後、「着服された金を少しでも取り戻せるよう、一刻も早い捜査開始を望む」と話した。
改良区はこの女性職員に対し、十七日付で懲戒免職とする通知を十八日に発送した。
◎「ばかなことをした」 女性職員一問一答
阿南東部土地改良区の元女性嘱託職員が十九日、徳島新聞社の取材に応じ、着服の動機や経緯について話した。
-本当に一人で六億円もの事業資金を着服したのか。
入出金は私しか行っておらず、着服は私以外にありえない。工事の関係で多額のお金を一度に引き出すことも珍しくなかったので、怪しまれることもなかった。
-使途は。
長男の借金の肩代わり。引き出した事業資金はすべてその日に、金融機関の封筒に入れて本人に手渡した。
-なぜ改良区の資金に手を出したのか。
当初は、家の貯金を切り崩すなどして長男に渡していたが限界になった。まとまったお金が必要になり、一時的に借りるつもりで引き出してしまった。
-長男はどこからいくら借りていたのか。
分からない。知人から借りたことも過去に多くあり、家に取り立てに来たことも珍しくなかった。そのたびに立て替えた。返済した証明として領収書を持ってくるように言ったが、一度もなかった。おかしいと思ったが、すぐに返すという言葉を信じてしまった。
-一回に引き出した金額は。
百五十万円ぐらいが多かったと思う。その日のうちに返済しないと金利が増えるというので、長男に言われるままの金額を引き出して渡した。
-引き出した回数は。
あまりにも多くなり、覚えていない。改良区には複数の口座があり、引き出した口座の穴埋めのために大口の定期を解約した。残りを新しい定期にしたが、それも穴埋めのために解約した。引き出しては穴埋めをすることを繰り返し、すべてなくなってしまった。
-これからどうするのか。
とにかく少しずつでも返していくしかない。皆さまの大切なお金なのに、本当にばかなことをした。謝罪してもしきれない。
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駅ビル 女性刺され死亡 八王子 1人けが 男逮捕『誰でもよかった』
2008年7月23日 『東京新聞』朝刊
二十二日午後九時半すぎ、東京都八王子市明神町三、京王八王子駅ビルの九階にある「啓文堂書店京王八王子店」で、女性二人が男に刺された。書店のアルバイト店員の中央大三年斎木愛(まな)さん(22)が胸を刺され、約一時間後に収容先の病院で死亡した。客の原田夏希さん(21)は胸や腕などを刺され軽傷を負った。
警視庁八王子署員は、約五百メートル離れたJR八王子駅北口で逃げた男を取り押さえ、殺人未遂の疑いで逮捕した。男は同市川口町、会社員菅野昭一容疑者(33)。調べに「仕事がうまくいかず、親に相談したが乗ってくれなかった。むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった。無差別に人を殺そうと決意した」と供述しているという。同署は通り魔事件とみて殺人容疑に切り替えて捜査している。
調べでは、菅野容疑者は書店に入っていきなり書棚で本の整理をしていた斎木さんを刺し、続いて店内にいた原田さんに切り付けたという。菅野容疑者は店内に刃渡り約十五センチの包丁を残して逃げたという。
駅ビルは十一階建て。啓文堂書店のホームページによると、京王八王子店は平日は午後十時までの営業。
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大分合同新聞社員も依頼 県教委の教員採用試験で '08/7/22『中国新聞』
大分の教員汚職事件に絡み、大分合同新聞社事業局の幹部社員が二〇〇七年、県教育委員会の小学校教員採用試験を受けた自分の子を「よろしく」と大分市教委部長に頼んでいたことが分かった。同紙が二十二日付夕刊の記事で明らかにした。
記事は「報道に携わる新聞社として、事実を重く受け止め、詳しい調査を進めている」とし、社員の処分を含め結果を二十三日付朝刊で公表するとしている。
記事によると、社員は〇六年にパーティーで会った大分市教委部長との雑談で、自分の子が採用試験を受けていると話したところ「一次(試験)を通ったら声を掛けてください」と言われた。
〇七年に一次試験を通った後、社員は市教委部長を訪ね「よろしくお願いします」と頼んだという。社員の子は合格し、社員は五千円相当の歳暮を部長に贈った。
記事は関係者の話として、市教委幹部が県教委幹部に口利きをしたことが明らかになっているとした上で「県警が押収した資料では、社員の子の得点が加点されたとされている」としている。
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袋持った男目撃、携帯メール予告も 中国バス爆破 五輪との関連不明
『北海道新聞』(07/23 08:13)
【北京22日佐々木学】中国外務省の劉建超報道局長は二十二日の記者会見で、雲南省昆明市で二十一日に起きた連続バス爆破事件について「北京五輪と関係があるとの証拠は今のところ見つかっていない」と述べ、五輪を標的にしたテロ事件かどうかは不明とした。
ただ、劉局長は「中国の警察が捜査中で、一日も早い解決を目指して努力している」と述べ、国際社会が北京五輪に感じている不安の払拭(ふっしょく)に努めた。
一方、華僑向け通信社「中国新聞社」によると、地元の昆明市公安局は同日、事件の容疑者逮捕につながる有力情報を提供した市民に懸賞金十万元(約百五十万円)を贈ると発表した。
バス爆破には硝酸系の化学物質を使った爆薬が使われた。中国紙「広州日報」電子版は同日、男が黒いビニール袋をバス車内に置いて下車した後で爆発が起きたとの目撃情報を伝えた。
また、地元紙「雲南日報」電子版によると、事件発生の前日に携帯電話のショートメールで「このメールを受け取った市民はあす朝バスに乗るな」という予告があったという。
中国公安省は専門捜査班を昆明に派遣し、捜査を本格化。市外へ向かう道路や鉄道駅、空港、河川の船着き場で検問を行い、容疑者の逃亡防止に向けて監視を強めている。
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*天神祭ギャルみこし公式サイト。