本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

日本会議とは何者か?!

2014-09-12 16:47:59 | 政治
 (日本会議HPから)
19閣僚中15人がメンバー 最大右翼組織「日本会議」の危険度
日刊ゲンダイ:2014年9月6日

 改造内閣の発足でガ然、注目を集めている団体がある。日本最大の右翼組織「日本会議」だ。

 日本会議のHPを見ると、「私たちは、美しい日本の再建と誇りある国づくりのために、政策提言と国民運動を推進する」と書かれている。どこかで聞いたような言葉だが、憲法改正、愛国心教育、“自虐的”な歴史教育の是正、戦後レジームからの脱却──これらはすべて日本会議が提言してきたものだ。安倍政権の政策と見事に重なっている。

 それもそのはずで、政界には日本会議を支持する「日本会議国会議員懇談会(日本会議議連)」があるが、そこには安倍政権の主要メンバーがズラリなのだ。

 特別顧問は安倍首相と麻生財務相で、会長は次世代の党の平沼代表。石破地方創生相が相談役を務め、副会長には菅官房長官、下村文科相、高市総務相が並ぶ。幹事長は衛藤首相補佐官、副幹事長は加藤官房副長官、萩生田総裁特別補佐は政策審議副会長だ。

 留任した甘利経済再生相と岸田外相も日本会議議連のメンバー。新入閣組の江渡防衛・安保相も竹下復興相、望月環境相、山口沖縄・北方担当相もそうだし、女性閣僚の山谷拉致担当相は政策審議会長、有村女性活躍相もこの議連の会員である。改造内閣では、安倍首相を含めて19人の閣僚のうち、実に15人が日本会議議連に名を連ねているのだ。

 党役員の顔ぶれを見ても、谷垣幹事長は日本会議議連の顧問で、稲田政調会長は政策審議副会長。茂木選対委員長も会員だ。

 改造内閣で日本会議議連に所属していないのは太田国交相、小渕経産相、松島法相、西川農相の4人。もっとも、西川農相と二階総務会長は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」には名を連ねている。どちらにも所属していないのは、公明党の太田国交相はまぁ当然として、小渕経産相と松島法相だけということになる。

「そういうウルトラ右翼の内閣が誕生したわけです。大メディアは『安定感のある内閣』だとか『重厚布陣』だとか報じていますが、とんでもない。こんなアブない内閣はありません」(政治評論家・森田実氏)

■海外メディアも「ナショナリスト組織」と報道

 日本会議は、国際社会でも危険視されていて、海外メディアでは「ナショナリスト組織」(米ニューヨーク・タイムズ)や「ナショナリスト・シンクタンク」(英エコノミスト)などと報じられている。米議会調査局が今年2月にまとめた議会報告書にも、日本会議の名前が出てくる。昨年12月に安倍首相が靖国参拝を強行した背景には、日本会議の後押しがあったと分析しているのだ。

「日本会議が安倍政権を裏で操るというより、もはや一体化しているとみるべきです。内閣に15人も入ったのは、自民党が右翼政党に変質したことの証左でもある。安倍首相をはじめとする日本会議系の右翼議員に党が乗っ取られ、内閣も官邸も占拠された。このままでは国が乗っ取られてしまいます」(元法大教授・五十嵐仁氏)

 集団的自衛権の行使を容認し、自衛隊法の改正など有事法制を整備して、軍備強化で世界平和に貢献するという方針も、日本会議が目指す「誇りある国づくり」の一環だ。

 それを着実に進めてきたのが安倍政権であり、改造によって、ますます日本会議が掲げる政策を「実行実現」する内閣になったのである。

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 以上引用終わり。
 新内閣閣僚19名のうち、この極右組織=『日本会議』と無縁なのは公明党の太田国交相と自民からは2人だけというから恐れ入る。あの谷垣が日本会議国会議員連の「顧問」だったとは知らなかった。
 安倍のシンクタンクもどきの背骨はこれだったのか。メンバーの中にはあんまり頭の切れる人間は入っていないので、私もまさかとは思ったが、種を明かせば単純そのものだから却ってこちらはびっくりする。今回の内閣人事は日本会議のメンバーへの「お手盛り」の自画自賛的論功褒章そのものだったとも言えるのだが、そんな指摘をしたメディアが果たして一社でもあったか! 全くもって腐り切った連中である。

 ともあれ、こんなろくでもない者たちを支持する人間が多数派を占めているというのだから、この国の国民諸階層も既に充分に壊れてしまっていると言えないか。支持された当の安倍本人が「こんなにうまく行くなんて・・!」と一番驚いているのではないかと思う。

 あのヒットラーだって、広汎なドイツ国民諸階層の支持がなかったならあそこまで突出することは出来なかったことを思えば、この国は既に「終わりの始まり」へと一気呵成に突入しつつあると言っても過言ではないだろう。「歯止め」などはどこにも見当たらない。

 多弱の野党と言っても様々で、維新とみんなは「おいらも混ぜてくれ!」といった擦り寄り専門の意地汚い野党だから論外として、民主・社民・共産ら「反安倍」を標榜する「野党」に何か有効な手立ては期待出来るのか?出来ないだろう。民主に至っては「おいらも混ぜてくれ!」とバスに乗り遅れまいとする連中と「いやいや幾ら何でもそれはまずいんじゃないか」と「渇しても盗泉の水は飲まず(はあ?)」的な主張をする派との対立が顕在化しているのだそうだ。いずれ遠からず分裂~分解は必須と私は思うし、期待してもいる。

 社民党は存在感が皆無だからどこで何をやっているのか不勉強な私には皆目わからない。(わかろうとも思わないからだが・・。w)
 共産は志位委員長が「政権獲得は我々のロマンです♪」と笑って吐露して恥じない政党だから、あれやこれや能書きを垂れているだけで自己欺瞞から自己満足しているだけの政党だ。ロマン?大いに結構だが、これは容易に「ロマンだからやらなくてもいいや♪」へと転換されてしまうマヌーバに過ぎないのである。

 ・・というわけで、衰弱死寸前のこの老大国に何か即効の妙薬があったなら教えて欲しいもんだと思う。


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