本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

無宗教のモラル?

2005-09-02 17:00:30 | 世界
市長「SOS」 ニューオリンズ、水・食料底突き (産経新聞) - goo ニュース

*ハリケーンの被害に乗じて、一部地区は無法地帯と化し、スーパー等の生活必需品のみならず、宝石・貴金属に至るまで強盗・略奪が横行し始めているという話である。
 この惨状との比較から、TVでは「神戸・淡路大震災時にはこの種の暴行略奪事件は発生せず(←皆無では無かったと思うが)全世界から(←欧米からという意味だろう)絶賛された」とコメントしていた人がいた。
 確かに我々は概ね無宗教で、日曜に教会へ行く習慣など持たない人の方が断然多いだろうが、しかし、だからと言って天災に遭われた方々を襲って何かを得るという発想はそもそも抱き難い善良な(?)民族のような気がする。相身互いなのである。

*『キリスト教社会』では一旦法と秩序が崩壊すると、いきなり無法と無秩序が展開されてしまうということなのだろうか? 
 ましてアメリカなどは『銃社会』だから、国中から州兵を集めて治安維持にあたらないと危なくてしょうがないということらしいが、州兵が銃を掲げて等間隔に並んでいる映像などを見ると、被災者を暴徒視している感じもある。どこかの州知事は略奪者は直ちに射殺せよとのお触れを出した。
 TV中継ではスーパーでトイレットペーパー(?)等を抱えている婦人が「泥棒はいけない」と注意され「そんなこと言ったって私は着る物もないのよ」と平然と開き直っていた。「金は無意味だ」と丸めたドル紙幣をお手玉して見せる男もいた。倉庫に鍵付きで格納された食料品に案内し、何故これを自分たちに配ってくれないのかと訴える人もいた。

*静岡県の俚言だったと思うが「西の強盗、東の乞食」という言葉があると以前聞いたことがある。食いっぱぐれていよいよ生計が成り立たなくなると、西の人間は他人の私財や食糧を強奪する道を選び、東の人間は貰い乞食をしてなんとか糊口を凌ぐという意味であるが、これはあくまで例え話で、東西の人間の気質の相違を指摘しているらしい。

*最近の打ち続く異常気象を、我々は地球からの警告であると考えた方がいいかも知れない。



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