本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

今日も震災続報。

2011-03-25 01:39:44 | 社会
【東日本大震災関連情報】
米「タイム」が指摘 日本の支援は途上国以下
【政治・経済】
2011年3月24日 『日刊ゲンダイ』掲載
来日した外国人医師は診療できず…

 日本の救援体制は開発途上国以下――。22日、米誌「タイム」(電子版)がこんな批判的な記事を掲載した。
「官僚機構が救援を遅らせているのか?」というテーマで、「日本よりはるかにインフラ整備が遅れている開発途上国でさえ、災害発生から4日もたてば援助物資が被災民の手に届く。だが東北では10万人の自衛隊が救援活動を行っているにもかかわらず、援助物資が届くのに恐ろしいほど時間がかかっている」と指摘した。
 同誌は日本の入り組んだ官僚機構に問題があり、規制好きな国民性が“合法的な壁”として立ちふさがっているとして、以下の実話を挙げている。
 日本の船会社が湾岸地域に救援に向かうコンテナ船をヘリの着陸用に提供すると申し出たが、政府は船会社に正式な資格がないことからこの提案を断った。
 来日した外国人医師団が患者の診察を申し出ても、日本の医師免許がないという理由で門前払い。医師らは医療行為ともいえない最小限の援助活動をするしかなかった。政府は地震から6日後の17日になって外国人医師の医療行為を認める方針を打ち出したが、遅きに失したといわざるを得ない。
 また、海外から高齢の被災者のために薬品が寄付されたが、日本の行政当局が承認していないという理由で現地に届けることができなかった。
 輸送業者は許認可特権を持つ官僚ににらまれるのを恐れて表立っては口にしないが、不満タラタラで物資を運ぶ許可を待っている。寄付された物資は地震と津波の数時間後には東京に届いたのに、いまも倉庫に眠っているというからバカげた話だ。
 もちろん、政治家がその気になれば、こうした規制を取っ払うことができる。官僚機構と政治の怠慢が被災者を見殺しにしたといえそうだ。

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*万事に亘って規制・制約の網の目を張り巡らすことこそが巨大化した役人集団の生命線であり、言わば『飯の種』である。その役人たちの担ぐ御輿に丸ごと載っかっているのが管であり、大阪で言えば平松である。

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福島第1原発 長靴はかず足ぬれ 安全管理に問題か
毎日新聞 3月24日(木)21時6分配信

 東日本大震災で被災し、深刻な事態が続いている東京電力福島第1原発3号機で24日、復旧作業にあたっていた男性作業員3人が、高い放射線量の被ばくをしていた可能性があることが判明した。ベータ線による熱傷の疑いがあるという。場所は、原子炉建屋の隣に建つ発電用のタービン建屋。通常は原子炉建屋に比べて、放射線量の低い場所だ。3号機では原子炉建屋の水素爆発など、トラブルが相次いでいる。作業の手順に問題はなかったか。なぜタービン建屋で高い放射線による被ばくが起きたのか。復旧はさらに難航しそうだ。【下桐実雅子、八田浩輔、永山悦子、河内敏康】

【ニュースの一報】福島第1原発:作業員被ばく搬送 3号機作業中に

 原発では、原子炉内で熱した湯から発生する蒸気を使い、隣のタービン建屋に設置された大きな羽根車を回転させて発電する。タービン建屋には、放射性物質を含む蒸気や、蒸気が冷えてできた水が入る復水器があるが、通常は厳重に密閉され、高い放射線量は検出されることはない。一方、福島第1原発では2号機のタービン建屋でも、毎時500ミリシーベルトに該当する強い放射線が確認されるなど、タービン建屋の汚染が問題になっていた。

 東京電力によると、作業員は丈の短い靴で水に入り、足がぬれたという。住田健二・大阪大名誉教授(原子炉工学)は「放射線を含む可能性がある水の近くで作業をするなら、防水の長靴をはくなど、防護対策をとるのが常識だ。作業の管理に問題がなかったのか疑問が残る」と指摘する。

 福島第1原発では、水素爆発などが相次ぎ、作業現場の放射線量が高くなっている。従来、原発で働く作業員の被ばく線量の限度は年間50ミリシーベルトで、緊急作業時は100ミリシーベルトだった。厚生労働省は、この事故に対応する特例として、限度を250ミリシーベルトに引き上げた。被ばくした作業員は、放射線を遮蔽(しゃへい)する防護服を着ていたというが、高い放射線量を浴びた。

 一度に100ミリシーベルト以上被ばくすると、がんになる確率がやや高くなるとされている。

 中川恵一・東京大付属病院准教授(放射線医学)は「発がんの危険性が上がるレベルの被ばくだ。作業員の安全管理を見直すべきだ」と話し、防護服の着用や、被ばく量を計測する線量計の使用法の徹底を求めた。

 3号機は、13日に燃料棒が溶ける炉心溶融が起きて大量の水素が発生、翌14日に原子炉建屋が爆発した。その後、屋根が吹き飛んで野ざらしになった使用済み核燃料プールの水の温度が上昇し、大量の水蒸気が立ち上った。

 このため、17日からプールを冷やす放水作業を開始。自衛隊のヘリコプター、自衛隊や東京消防庁などのポンプ車による放水が続いている。

 タービン建屋で起きた作業員の被ばくについて、沢田哲生・東京工業大助教(原子核工学)は「原子炉圧力容器からタービン建屋につながる主蒸気管がある。そこに何らかの損傷があったとすれば重大なトラブルで信じがたい」と話す。

 一方、小出裕章・京都大原子炉実験所助教は「今回の被ばくは、敷地全体が汚染されていることの表れだ。電源が回復し、一つ一つの機器を動かしていく段階だが、多くの作業員が大量の被ばくを覚悟しなければいけない。被ばく限度を引き上げても、すぐに限界に達する状態だ。次々と人が必要になるが、特殊技能を持った人員は確保できるのか。先行きが心配だ」と話す。

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 何が露出しているかわからぬ地下へ短靴履かせて行かせるか!?
だいたいがあれだけ放水を繰返しておいて、地下には一滴も水が行かなかったとでも考えていたんだろうか!?信じられない人たちである。
 ブレイヴ50は平時の運転要員なので、内部の構造の意味とか、万一壊れたらどこがどうなるのか等々はマニュアル以上のことは知らないのだそうだ。そのマニュアルが想定していない事態が発生したのだからどうしようもない。

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乳児の指標100ベクレルとは?
福島原発

 各地の水道水から乳児向けの飲用基準を超える放射性ヨウ素が検出されている。疑問点をまとめた。

 Q 指標値は何を根拠に決めた?

 A 乳児の水1キロ・グラムあたりの放射性ヨウ素の指標値は100ベクレル。乳児以外は300ベクレル。人工乳を使うと水の摂取が多くなることなどから、厚生労働省が別の指標を作った。いずれも1年間水を普通に飲んだ時に、健康に影響が出ない値を計算した。

 Q 乳児とは何歳まで?

 A 厚労省は、年齢に関係なく、主に乳児用粉ミルクを飲む年代の子どもを規制の対象にしている。

 Q 乳児以外の子どもは大丈夫なの?

 A 水1キロ・グラムあたり放射性ヨウ素300ベクレルという値は、大人と乳児以外の子どもの両方について健康への影響を計算してあり、問題ない。

 Q 授乳中の母親はどうしたら良いか。

 A 母乳に含まれる放射性ヨウ素は、母親が飲んだ水に含まれる量より少なく、乳児への影響は約3分の1に減る。厚労省では、授乳中でも大人の指標以下の水なら問題ないとしている。

 Q 妊婦は大丈夫か?

 A 大人の指標値ぎりぎりの水道水を妊娠期間中、毎日1リットル飲んでも、被曝
ひばく
量は胎児に影響が出る量の数十分の一で問題ない。妊娠中は脱水症状に注意が必要だ。我慢せずに水分をとりたい。

 Q 水道水の保存はきく?

 A 指標値を超えたのは、雨の影響もある。低い値が続いた時に、くみ置きしておくと良い。ただ、雑菌が繁殖しやすくなるので、何日もの保管は勧められない。

 Q 浄水器や煮沸は効果があるの?

 A 浄水場では活性炭で放射性物質を減らしているが、家庭用浄水器でも減らせるという確実な証拠はない。煮沸についてはかえって放射性物質の濃度が上がるのでよくないという専門家もいる。 (2011年3月24日22時36分 読売新聞)

cf.Wベクレル

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日テレ「面白い」発言、フジ「笑えてきた」発言とNHKの差
2011.03.22 07:00  ニュースポストセブン

台本のない生放送には不測の事態がつきものである。とはいえ被災者の神経を逆なでする「失言」は頂けない。

矢のような批判を受けたのは、3月14日の『スッキリ!!』(日本テレビ系)で、気仙沼市から中継した大竹真レポーター(39)。カメラとマイクが自分に切り替わっていることに気がつかず、津波によって変わり果てた市街地をバックに、「ほんっと~に面白いね~」 と話しながらニタニタ笑っている様子が映し出されたのだ。

フジテレビもやらかしている。3月12日夜の菅首相の会見中「ふざけんなよ、また原発の話なんだろ、どうせ」という男性の声や「アハハ、笑えてきた~」といった女性の声が漏れ聞こえてきたのである。

上智大学新聞学科教授(メディア論)の碓井広義氏が指摘する。

「NHKが取材力を活かして被災者のための情報を流しているのと比較すると、民放はどうしても“被災地以外の人々”に向けての報道という印象がぬぐえない。それはややもすると、傍観者的でもあり、興味本位と受け取られかねないということです。

災害報道の本質は、面白ければよいという視聴率競争とは全く意味合いが違う。特殊な状況で、取材の現場が疲労困憊なのは理解できるが、だからこそ失言や放送事故には細心の注意を払うべきです」

ちなみに、大竹レポーターは失言の翌日以降、テレビ画面から消えている。
※週刊ポスト2011年4月1日号

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1・3号機に真水の注入開始
特集 福島原発

 東京電力福島第一原子力発電所3号機で24日、作業員が被曝(ひばく)した事故について、経済産業省原子力安全・保安院は25日、原子炉につながる配管などが損傷して炉内の水が漏れ出ていた可能性があるとの見解を示した。

 東電が、作業員が触れた水を被曝現場で採取して分析したところ、セシウム137など、核燃料が損傷した場合にしか検出されない放射性物質が含まれていたうえ、原子炉に延びる配管などが集中する箇所の下に水がたまっていたという。

 1、3号機では同日、仮設ポンプで原子炉内に真水を注入する冷却作業が始まった。これまでは海水を注入していた。真水の使用には、海水による配管や電気設備の腐食などを避ける狙いがある。福島第一原発の冷却に真水を使うのは、被災からの復旧が本格化して以来初めて。
(2011年3月25日21時11分 読売新聞)

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