さて、おのおのがた御油断めさるな。吉良殿の御しるしを頂戴し、我が本懐を遂げるべき「総選挙」=「天下分け目の関が原」が遅くとも半年後には迫っているのでごわす。
「皇国の盛衰この一戦にあり(はあ?)各自奮励努力せよ」・・というわけで、ちょっと「公職選挙法」なるものを軽く調べてみようかと思ったんだけど、何がつまらないと言って法律の文書ほど糞面白くもないものはないからすぐ挫折した。読む気が起きない。あちゃ。
それで私の行った範囲で言うと→Let's せんきょは神戸市選挙管理委員会のHPだが、図解入りで(!)一番わかり易かった。
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片方の自民 二階捜査はどうなっている 『日刊ゲンダイ3/19』
民主党の小沢一郎代表が西松建設から受け取った政治献金は過去十数年間で3億円なんていわれるが、一体何のためにこれだけ集めたのか。恐らく、それは政権交代のためではないか、といわれる。本人も「大目標は政権交代」「生涯かける」「政治には金がかかる」なんて言っていた。だからといって、不正なカネ集めは許されるはずがないが、問題なのは同じように迂回献金を受けている国会議員はいくらでもいるのに、なぜ小沢側だけが捜査を受けるのかということだ。西松のダミー団体からの献金が発覚した自民党議員は18人もいる。とりわけパー券を大量に買ってもらっていた二階俊博経産相は献金疑惑も浮上している。ほかにも森喜朗と尾身幸次といった名前も取りざたされるが、そっちの捜査はどうなっているのか。検察側はそのあたりの情報をなぜかあまり流さないようだ。
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>恐らく、それは政権交代のためではないか、といわれる。
なるほど、そういうストーリーを描けば(真偽の程は別にしても)有権者からの批判の幾許かを免れ得るということか。(笑)
私はでもこれは「苦しい言い訳」などでは全くなく、実際のところ限りなく真相に近い裏事情だと思う。少なくとも小沢さんは自民党的尺度で測れる程度の「金権政治家」ではなく、「政権交代・命」の「従来型」政治家なのだ。従来型なら当然選挙に金がかかる。「政権交代」にはーーとりわけ広汎な一般大衆の決起が期待出来ない「政権交代」にはーー金がかかるのである。
こうしてみると、今回の「小沢叩き」には「蛇の頭を潰せ」という政治的意図に加えて「民主党新人候補の資金源を断て」という実質効果狙いの意図も感じられて来るが、「じゃあそこまで言うなら、お互い企業からの政治献金の抜け穴は完全に遮断しましょうよ」と小沢・民主党から持ちかけられると、自民党側はこれには到底まともに答えられない内部事情をたちどころに露呈してしまうのだから、結果自民党の薄汚れた政治家たちは、小沢さんを叩けば叩く程「自家撞着」に陥るしかないのである。
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誰がどこから発掘して来るのか知らないが、民主党はかつても今も政権を担うには余りにも「人材不足」である。優秀な人材はいるが如何せん絶対数が足りていないから当面は国民新党や社民党の協力を取り付けないと新政権は機能しないかも知れないのである。
「この人は素晴らしい」と言ったって、そんな清廉潔白な正義の逸材が、選挙に必要な「3バン」をアプリオリに最初から持っている筈がないから、それでは生まれながらにしてこの「3バン」を持っている自民党の世襲議員らと同一のスタートラインに立つことなど見果てぬ夢なのだ。特に「カバン=金」は決定的・絶望的に不足しているだろう。
参院選のときの小沢さんは鄙びた寒村へ行って聴衆もまばらな中、ミカン箱の上からみのもんたが今頃になって言い出した『辻説法』をしているのだ。メディアが取り上げてくれるから大都会での街頭演説と遜色ない効果は上げられるという読みがあったにせよ、自民党が見捨てた田舎の再生を直接田舎の人に訴えるというアイデアもなかなか筋が通ったパフォーマンスである。
それで、これは私の勝手な想像(妄想?)だが、小沢さんは有力な候補者をくどくとき「金の心配はさせませんよ♪」と一言付け加えているのではないだろうか。
かつての「小泉チルドレン」には自民党から潤沢な資金が渡されただろうが、一方「小沢チルドレン」などはいくら民主党の公認・推薦を取り付けたからといって、金も充分回されて来るとは到底考えられない。小沢さんが工面するしかないのである。
そういうわけで「生まれてからでは遅過ぎる」というこの「世襲制度」を徹底して実施したのが「身分制社会」というものであって、そこでは「蛙の子は死ぬまで蛙」「門番の子孫は永代門番」というわけである。
「貧乏人だって立候補出来る」などというのは単なる建前で、現実には羽柴さんみたいなお金持ちでない限り伊達や酔狂で立候補なんて出来るもんじゃない。落選して供託金を没収されるのがオチだ。
自民党に財界の手厚い庇護があるように、全国各地の新人候補をバックアップする人が必要だが、それを小沢さんはいわば「一人財界」として及ばずながらやってやろうと言うのである。実際政権交代の実現を目指す側の初手としては、遺憾ながら「毒を持って毒を制する」というか「守旧派の豊穣な金には最低限の金をもって対抗する」という術策しか取り得ないのではないか。
「それじゃあ同じことになってしまうじゃないか。自民も民主も所詮は金じゃないか」という議論は当然出て来て然るべきだがこれこそ実は彼らの待ち受けるところ、願ったり適ったりの落とし所であってこれを将棋では「ココセ」*という。
「ココセ」*とは相手が「盤上この一手。この手を指してくれれば自分の勝ちになる」と待受けている手を、あたかも悪魔に魅入られたかのようについフラフラと指してしまうことを言う。w
そういうわけで、「自民も民主も金塗れだから政権交代なんかくだらないから止めとけ」という結論にはならず、「くだらなかろうが何だろうが、一度政府を替えてみないことには来るべきところまで来てしまったこの国は、もうお釈迦になってしまうしかない」という危機認識のコンセンサスがここへ来てようやく形成されつつあるのだ。度重なる失態と常態化した「放漫経営」でここまでこの国を追い詰めた「政・官・財」には今更偉そうな能書きなど垂れて欲しくないというコンセンサスである。
それもあの自民党に50年やらせたんだから、民主党にも最低限4~5年任せたって撥は当たらないとしたものである。問題は「自民党が5年も野党生活に耐えられるだろうか?」ということだが、それならそれで自民党など潰して、新しくアメリカの共和党のようにまともな(?)保守党を立ち上げればいいだけの話だ。
「小沢が3億集めた、10億集めた」と喧しいメディアだが、そんなものは財界がこれまでの50年間に自民党に与え続け、今も陰に陽に与えている金額と比べれば微々たるものだろう。
何故特集を組んで財界からの金の流れを報じないのか!?
それともあれか、「記者クラブ」にはそういう実態を伝えてはいけないという内規でもあるのか?!
ソニーの例もあることだし金蔓には逆らえないのか。スポンサー様々か。・・まったく、微塵も信用出来ない連中なのである。
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で、「地盤・看板・鞄」の「3バン」についての初歩的メモってか : ↓
①地盤・・これは普通候補者個人の「後援会組織」のことを言うがこれが曲者である。
後援会というのは単なる「同好会」「有志の集まり」という建前の、言わばタレントの「ファンクラブ」みたいなもんだから何をやってもいいし、実際これを隠れ蓑にしてあらゆるいかがわしい工作が行われる。
②看板・・これは「名前」である。世襲ならば先祖伝来の「名家」の名、タレントならばそのネームバリューだ。わが麻生など「爺様の七光り」と口ひん曲げの特技以外に何かあるのだろうか。失言癖があるってか。あちゃ。
勿論地方議会等で名前の売れた人が国政へ転ずる場合も多い。先の参院選で岡山の姫が3バンの虎を退治したことは記憶に新しい。
③カバン・・金のこと。アメリカのように個人カンパの伝統がないからって、あーた、今は税金から「強制カンパ」の如く天引きしてるじゃないか。
「政党助成金」て何だよ、あれ?!
究極のお手盛りかよ?!
これを一切受取らない共産党は確かに偉いのかも知れないが、私はむしろ全額受取って何か自公のド肝を抜くようなことに使う方がいいと思うけどね。
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2009年3月23日 17時44分 『共同』
小沢氏24日にも進退判断 秘書処分踏まえ党役員会で説明へ
民主党の小沢一郎代表は、西松建設の巨額献金事件で逮捕された公設第1秘書が起訴される24日にも、自らの進退を判断して表明する見通しだ。検察当局による秘書の処分結果を踏まえ、党緊急役員会などで自ら説明するとみられる。両院議員総会の開催も検討されている。小沢氏は、次期衆院選への影響を最大限に考慮する考えを示す一方、「政権交代を阻止しようという力に対し徹底的に戦う」と検察側への対決姿勢を強める。
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「皇国の盛衰この一戦にあり(はあ?)各自奮励努力せよ」・・というわけで、ちょっと「公職選挙法」なるものを軽く調べてみようかと思ったんだけど、何がつまらないと言って法律の文書ほど糞面白くもないものはないからすぐ挫折した。読む気が起きない。あちゃ。
それで私の行った範囲で言うと→Let's せんきょは神戸市選挙管理委員会のHPだが、図解入りで(!)一番わかり易かった。
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片方の自民 二階捜査はどうなっている 『日刊ゲンダイ3/19』
民主党の小沢一郎代表が西松建設から受け取った政治献金は過去十数年間で3億円なんていわれるが、一体何のためにこれだけ集めたのか。恐らく、それは政権交代のためではないか、といわれる。本人も「大目標は政権交代」「生涯かける」「政治には金がかかる」なんて言っていた。だからといって、不正なカネ集めは許されるはずがないが、問題なのは同じように迂回献金を受けている国会議員はいくらでもいるのに、なぜ小沢側だけが捜査を受けるのかということだ。西松のダミー団体からの献金が発覚した自民党議員は18人もいる。とりわけパー券を大量に買ってもらっていた二階俊博経産相は献金疑惑も浮上している。ほかにも森喜朗と尾身幸次といった名前も取りざたされるが、そっちの捜査はどうなっているのか。検察側はそのあたりの情報をなぜかあまり流さないようだ。
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>恐らく、それは政権交代のためではないか、といわれる。
なるほど、そういうストーリーを描けば(真偽の程は別にしても)有権者からの批判の幾許かを免れ得るということか。(笑)
私はでもこれは「苦しい言い訳」などでは全くなく、実際のところ限りなく真相に近い裏事情だと思う。少なくとも小沢さんは自民党的尺度で測れる程度の「金権政治家」ではなく、「政権交代・命」の「従来型」政治家なのだ。従来型なら当然選挙に金がかかる。「政権交代」にはーーとりわけ広汎な一般大衆の決起が期待出来ない「政権交代」にはーー金がかかるのである。
こうしてみると、今回の「小沢叩き」には「蛇の頭を潰せ」という政治的意図に加えて「民主党新人候補の資金源を断て」という実質効果狙いの意図も感じられて来るが、「じゃあそこまで言うなら、お互い企業からの政治献金の抜け穴は完全に遮断しましょうよ」と小沢・民主党から持ちかけられると、自民党側はこれには到底まともに答えられない内部事情をたちどころに露呈してしまうのだから、結果自民党の薄汚れた政治家たちは、小沢さんを叩けば叩く程「自家撞着」に陥るしかないのである。
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誰がどこから発掘して来るのか知らないが、民主党はかつても今も政権を担うには余りにも「人材不足」である。優秀な人材はいるが如何せん絶対数が足りていないから当面は国民新党や社民党の協力を取り付けないと新政権は機能しないかも知れないのである。
「この人は素晴らしい」と言ったって、そんな清廉潔白な正義の逸材が、選挙に必要な「3バン」をアプリオリに最初から持っている筈がないから、それでは生まれながらにしてこの「3バン」を持っている自民党の世襲議員らと同一のスタートラインに立つことなど見果てぬ夢なのだ。特に「カバン=金」は決定的・絶望的に不足しているだろう。
参院選のときの小沢さんは鄙びた寒村へ行って聴衆もまばらな中、ミカン箱の上からみのもんたが今頃になって言い出した『辻説法』をしているのだ。メディアが取り上げてくれるから大都会での街頭演説と遜色ない効果は上げられるという読みがあったにせよ、自民党が見捨てた田舎の再生を直接田舎の人に訴えるというアイデアもなかなか筋が通ったパフォーマンスである。
それで、これは私の勝手な想像(妄想?)だが、小沢さんは有力な候補者をくどくとき「金の心配はさせませんよ♪」と一言付け加えているのではないだろうか。
かつての「小泉チルドレン」には自民党から潤沢な資金が渡されただろうが、一方「小沢チルドレン」などはいくら民主党の公認・推薦を取り付けたからといって、金も充分回されて来るとは到底考えられない。小沢さんが工面するしかないのである。
そういうわけで「生まれてからでは遅過ぎる」というこの「世襲制度」を徹底して実施したのが「身分制社会」というものであって、そこでは「蛙の子は死ぬまで蛙」「門番の子孫は永代門番」というわけである。
「貧乏人だって立候補出来る」などというのは単なる建前で、現実には羽柴さんみたいなお金持ちでない限り伊達や酔狂で立候補なんて出来るもんじゃない。落選して供託金を没収されるのがオチだ。
自民党に財界の手厚い庇護があるように、全国各地の新人候補をバックアップする人が必要だが、それを小沢さんはいわば「一人財界」として及ばずながらやってやろうと言うのである。実際政権交代の実現を目指す側の初手としては、遺憾ながら「毒を持って毒を制する」というか「守旧派の豊穣な金には最低限の金をもって対抗する」という術策しか取り得ないのではないか。
「それじゃあ同じことになってしまうじゃないか。自民も民主も所詮は金じゃないか」という議論は当然出て来て然るべきだがこれこそ実は彼らの待ち受けるところ、願ったり適ったりの落とし所であってこれを将棋では「ココセ」*という。
「ココセ」*とは相手が「盤上この一手。この手を指してくれれば自分の勝ちになる」と待受けている手を、あたかも悪魔に魅入られたかのようについフラフラと指してしまうことを言う。w
そういうわけで、「自民も民主も金塗れだから政権交代なんかくだらないから止めとけ」という結論にはならず、「くだらなかろうが何だろうが、一度政府を替えてみないことには来るべきところまで来てしまったこの国は、もうお釈迦になってしまうしかない」という危機認識のコンセンサスがここへ来てようやく形成されつつあるのだ。度重なる失態と常態化した「放漫経営」でここまでこの国を追い詰めた「政・官・財」には今更偉そうな能書きなど垂れて欲しくないというコンセンサスである。
それもあの自民党に50年やらせたんだから、民主党にも最低限4~5年任せたって撥は当たらないとしたものである。問題は「自民党が5年も野党生活に耐えられるだろうか?」ということだが、それならそれで自民党など潰して、新しくアメリカの共和党のようにまともな(?)保守党を立ち上げればいいだけの話だ。
「小沢が3億集めた、10億集めた」と喧しいメディアだが、そんなものは財界がこれまでの50年間に自民党に与え続け、今も陰に陽に与えている金額と比べれば微々たるものだろう。
何故特集を組んで財界からの金の流れを報じないのか!?
それともあれか、「記者クラブ」にはそういう実態を伝えてはいけないという内規でもあるのか?!
ソニーの例もあることだし金蔓には逆らえないのか。スポンサー様々か。・・まったく、微塵も信用出来ない連中なのである。
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で、「地盤・看板・鞄」の「3バン」についての初歩的メモってか : ↓
①地盤・・これは普通候補者個人の「後援会組織」のことを言うがこれが曲者である。
後援会というのは単なる「同好会」「有志の集まり」という建前の、言わばタレントの「ファンクラブ」みたいなもんだから何をやってもいいし、実際これを隠れ蓑にしてあらゆるいかがわしい工作が行われる。
②看板・・これは「名前」である。世襲ならば先祖伝来の「名家」の名、タレントならばそのネームバリューだ。わが麻生など「爺様の七光り」と口ひん曲げの特技以外に何かあるのだろうか。失言癖があるってか。あちゃ。
勿論地方議会等で名前の売れた人が国政へ転ずる場合も多い。先の参院選で岡山の姫が3バンの虎を退治したことは記憶に新しい。
③カバン・・金のこと。アメリカのように個人カンパの伝統がないからって、あーた、今は税金から「強制カンパ」の如く天引きしてるじゃないか。
「政党助成金」て何だよ、あれ?!
究極のお手盛りかよ?!
これを一切受取らない共産党は確かに偉いのかも知れないが、私はむしろ全額受取って何か自公のド肝を抜くようなことに使う方がいいと思うけどね。
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2009年3月23日 17時44分 『共同』
小沢氏24日にも進退判断 秘書処分踏まえ党役員会で説明へ
民主党の小沢一郎代表は、西松建設の巨額献金事件で逮捕された公設第1秘書が起訴される24日にも、自らの進退を判断して表明する見通しだ。検察当局による秘書の処分結果を踏まえ、党緊急役員会などで自ら説明するとみられる。両院議員総会の開催も検討されている。小沢氏は、次期衆院選への影響を最大限に考慮する考えを示す一方、「政権交代を阻止しようという力に対し徹底的に戦う」と検察側への対決姿勢を強める。
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