スパを茹でる。

　今日はイタリアン・スパゲティを作ります。ナポリタンとかイタリアンとか我々が日本で言っているものは本場では存在しないそうですね。ラーメンというのも日本の食べ物だと言いますし、全て和風にしてしまう力は、むしろ誇ってもいいのではありませんか？

　材料：スパゲティ１袋、玉葱大１個、ピーマン２個、トマト缶１個、ウインナ５本又はベーコン４枚くらい、ウインナは小さく輪切りに、ベーコンだったら短冊にきります。あとトマトピューレ又はケチャップ適量。

　調味料：サラダオイルと塩、コショウは基本中の基本です。
　お好みでローリエでもバジルでもガーリック、ターメリックでも一味でも七味でも、なんでも使ってみて、研究して下さい。隠し味に味噌や醤油という人もいます。多少甘くなっても構わないという人は、いっそのこと、市販のスパゲティソースを一緒に煮込んでしまいましょう。味ととろみは安定しますよ。

　ソースを先に作ります。玉葱の皮の剥き方知ってますか？
　基本はこうですよ。まず根っこの周囲の一角に包丁の先を斜めに突き立てて、そのまま玉葱本体をぐるりと一周させます。そうすると、根っこの部分が円錐状にポコッと取れます。取れなかったらもう一周しましょう。あとは頭を水平に切り落として皮を剥ぐだけです。
　包丁使いの基本は、刃先を空いている方の手に向けないことです。特に男性は包丁が使えることは大きな武器になります。太宰治の小説に、主人公が泣いている女の子に柿の皮を剥いてあげる場面がありますね。あれですよ。そういう優しさに女は弱い（？）のです。

　カリカリで良かったら、ベーコン（ウインナ）は最初に炒め、次にスライスした玉葱とピーマン、最後にトマト系を入れます。ケチャップよりはピューレの方がいいです。塩コショウは最後でもいいし、途中でも大丈夫です。
　充分に火が通ったら冷めるのを待ってポリパック等に移し換えましょう。密閉しておけば保存がききますよ。
　
　スパゲティは充分の湯で茹でます。沸騰してからグルッと環を書くように入れることになってますが、ドバッと入れてしまってもオーケーで、問題はその後菜箸等を使ってしょっちゅう鍋の底から掻き回していなければなりません。底にこびり付くのを防ぐためです。
　スパはいずれもう一度火を通すので、茹で過ぎは禁物です。袋の表示時間は守りましょう。
　茹で上がったら、鍋から一気にザルへあけてしまいます。湯はそのまま流せるように流し台でやるのが手っ取り早いです。しかし間違っても麺を水洗いなどしてはいけませんよ。それはうどんとかそうめんとかの場合です。お湯を良く切ってから麺は鍋に戻して、温かいうちにサラダオイルをかけて万遍なくほぐしておきます。そうすると、冷めてから麺どうしがひっついたりしません。

　麺も出来、ソースも出来、後は両者を合わせて炒めるだけです。タバスコと粉チーズは是非とも欲しいところですが、無くても大丈夫です。トッピングとか考えたらちょっとした御馳走になりますね。