本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ネタに苦しむ?!

2005-02-27 17:31:43 | 
 *ライヴドアvsフジテレビ、どうなるんでしょう?
 *おすぎとピーコ、どっちが映画評論家だったかわからなくなりました。ビートたけし監督・主演の『座頭市』をボロカスに言ってました。他にも誰だったか高名な役者さんがあの映画に否定的な見解を示しました。勝新の座頭市はストーリー性もあったし、ドラマチックで殺陣はもちろん一流な上、とぼけた演技で笑わせてくれましたが、たけし監督の方はどうだったでしょう?そういうエンターティメントに必要なものを全部捨象したところから始めているように思います。だから私もあの映画のどこがいいのかわかりません。

 *どうも、監督と主演が同じ人間というのは多分良くないのです。監督が(ヒッチコックのように)ちょい役でゲスト出演するのはご愛嬌ですが、有能な役者さんは恐らく撮影の最中に「あそこは俺だったらこう撮るのになぁ!」と思うことがしばしばあるのでしょう。それで自作自演をしてみたくなるのです。

 *勝新が黒澤監督の『影武者』の主役の座を降ろされた話を今の若い人たちはご存知でしょうか?
 彼は自分の演技の研究に余念の無い人だったので、リハーサルの間自分の付き人(?)にビデオカメラを回させていたのですが、それが黒澤監督の逆鱗に触れたのでした。
 監督に言わせれば、映画は監督が作るものであり、監督の指示するカメラワークの他にカメラの視点視線は無用であるばかりか有害であるとして、直ちにそれを叱りつけて止めさせたわけですが、勝新にしてみれば役者としてのプライドがあって、結局両者は折り合えず、勝新は降板となったのです。

 勝新の晩年はこの例が象徴するように不遇だったのです。
 私もやはり映画は監督のもので、役者さんは所詮は役者だと考えます。だからこそ「自分が監督になって・・・」という野望も自然と湧き上がって来るのでしょう。

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