本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

「自然エネルギー推進会議」発足。

2014-05-08 19:27:09 | 社会
 以下は朝日新聞デジタルからの引用です。 ↓

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(時時刻刻)脱原発へ、再始動 小泉・細川元首相、結集狙い社団法人
2014年5月8日05時00分

 小泉純一郎氏(72)、細川護熙氏(76)の元首相コンビが7日、「脱原発」を目指す社団法人を設立し、再始動した。国民運動を進めるのが目的だと言うが、今後の滋賀、福島両県知事選に向け、脱原発勢力の期待は高まる。だが、政界引退から時間がたち東京都知事選でも惨敗しただけに、どこまで幅広い勢力をまとめられるかが課題だ。

 ■嘉田・滋賀知事、不出馬を表明 知事選などで連携期待

 「政府が原発再稼働の方針を打ち出しているが、とんでもない。安倍晋三首相は『原発依存の割合を減らしていく』と言っているが、やっていることは違う」。細川氏が声を振り絞れば、小泉氏が「原発は一番コストが安い、クリーンだと言う。大うそだ。強引に進める人の気がしれない。『過去の人』と言われようが、原発のない国造りへ頑張る」と呼応する。

 7日夜、東京・永田町で開かれた一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の発足式。元首相コンビは400人の出席者を前に意気軒高だった。両氏がそろって公の場に姿を現すのは、舛添要一知事に116万票差をつけられた2月の都知事選以来だ。2人の狙いは、安倍政権が今夏にも予定する原発再稼働を牽制(けんせい)する一方、都知事選惨敗の教訓から、まずは脱原発の世論を高めることだ。

 細川氏は発足式後、記者団に「直接的には選挙には関わらない。再生可能エネルギーで頑張る人を激励したり、勉強したりする」と語り、世論の喚起を優先する考えを示した。

 推進会議は小泉、細川両氏に加え、民主党の中塚一宏元金融相、脱原発運動に関わる河合弘之弁護士ら幅広いメンバーで都知事選直後から構想を進めた。発起人に著名人が名を連ね=表、賛同人にも俳優の吉永小百合氏、歌舞伎俳優の市川猿之助氏ら約30人が加わり、世論を盛り上げるため、裾野の広さをアピールする。今後は原発関連施設の立地地域で対話集会を開き、小泉氏、細川氏も自ら参加し、脱原発や自然エネルギーの普及を訴える。

 だが、元首相コンビの狙いの先を行くように、脱原発を目指す関係者の間では7月の滋賀県知事選、秋の福島県知事選で脱原発候補の支援を求める声は高まる。発足式には2人のキーパーソンも姿を見せた。

 一人は「卒原発」を掲げた滋賀県の嘉田由紀子知事だ。折しも7日、次期知事選への不出馬を表明した。朝日新聞の取材に「細川さんらとの連携はある」と明言。立候補に意欲を見せている民主党の現職衆院議員の支援を念頭に、連携したいとの考えを示した。

 また、東京電力福島第一原発事故の被害に苦しむ福島県南相馬市の桜井勝延市長も発足式の中で開かれたシンポジウムに参加。「福島県の人は原発をなくしてほしいと思っている」と訴え、朝日新聞の取材に「原発事故の被災地から、再稼働を容認する知事を出していいのか」と語った。桜井氏は、自民が独自候補を擁立する福島県知事選への元首相コンビの参戦を期待する。

 背景には、国会では脱原発を明確にしている勢力が小さく、脱原発勢力を結集できる旗印がないことがある。嘉田氏と桜井氏らはすでに「脱原発をめざす首長会議」を結成。首長主導での実現も目指したが、「エネルギーは国策だから自治体の外で訴えないとしょうがない」(嘉田氏)という限界がある。市民団体などには「組織力などで政党に太刀打ちできない」との危機感も強く、元首相コンビへの期待はいやおうなく高まっているのが実情だ。

 記者団に「原発ゼロは政治が決めるのに、政治に関わらないのは矛盾ではないか」と問われた細川氏。「国民的運動が広まれば、おのずからそういう形に収斂(しゅうれん)していくと思う」と述べ、今後の選挙への関与に含みを残した。(関根慎一、郡司達也)

 ■都知事選の惨敗、響く

 ただ、都知事選で惨敗した元首相コンビを警戒する声は与党内にはほとんどない。

 「政治を引退されて色んな方が色んなことをやっているのは自由じゃないか」。菅義偉官房長官は元首相コンビについてそっけなくこう答えた。2人については「過去の人」との認定だ。官房長官として小泉政権を支えた細田博之幹事長代行も「元々反原発の人には大きな力になるかもしれないが、それ以外の人を巻き込めるか。原発だけが争点ではない」と強調。郵政選挙で大勝した小泉氏を「郵政と原発は違う」と切り捨てる。

 一方、「脱原発」は国会で影響力を発揮できていない野党唯一の共通テーマとも言えるが、それぞれの思惑はバラバラ。野党をまとめるのは至難の業だ。

 共産党や生活の党、社民党などは「原発即ゼロ」を掲げるが、いかんせん小規模。しかも、共産、社民両党は都知事選で細川氏でなく弁護士の宇都宮健児氏を推薦した。福島県知事選を巡っても「地域と候補者次第」(社民党の福島瑞穂参院議員)、「脱原発以外の政策が一致しないかもしれない」(共産党衆院議員)と見通しは不透明だ。脱原発を掲げるみんなの党も「今後を見極めないといけない」(水野賢一幹事長)と模様眺め。民主党も「国会が右往左往する必要はない」(榛葉賀津也参院国対委員長)と同様だ。もう一人の元首相である民主党の菅直人氏も元首相連合に期待感は示すが、そもそも連携には至っていない。

 福島県内の政治状況はさらに複雑だ。

 11月に任期満了を迎える佐藤雄平知事はいまだに3選に立候補するかどうか、明らかにしていない。前回選挙の相乗り支援から独自候補擁立にかじを切った自民党県連も候補者は決まらないまま。県内では自民、民主両党県連も佐藤知事も県内原発の全基廃炉方針で足並みをそろえているだけに、元首相連合の動き次第では、ただでさえ定まらない選挙戦の構図がいっそう混沌とする可能性もある。

 脱原発運動に取り組み、毎週金曜日に国会前で声をあげる東京都三鷹市の自営業土肥二朗さん(57)はこうした動きについて「相変わらず、草の根との接点がないまま、上から旗を振ってついてこい――という姿勢に『やっぱりお坊ちゃま、お殿様だな』と冷めてしまう」と話す。「発起人に並ぶ有名人よりも、脱原発を切実に願う一般の人たちの声をどこまで吸い上げられるのか、をよく見極めたい」と冷静だ。(鹿野幹男、河村克兵)

 ◆「自然エネルギー推進会議」発起人

・赤川次郎    (作家)

・安野光雅    (画家)

・梅原猛     (哲学者)

・香山リカ    (精神科医)

・小泉純一郎   (元首相)

・小林武史    (音楽プロデューサー)

・桜井勝延    (福島県南相馬市長)

・菅原文太    (俳優)

・瀬戸内寂聴   (作家)

・ドナルド・キーン(日本文学研究者)

・細川護熙    (元首相)

・湯川れい子   (音楽評論家)

 =50音順、敬称略

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 以上引用終わり。
 以前『日刊ゲンダイ』が報じていた『小沢一郎担ぎ出し』はどうなったんだろうか?
 それが私には第一に気にかかる。
 滋賀県の嘉田由紀子知事も合流する(?)というんだから、小沢さんの件はガセネタだったんだろうか。
 ゲンダイの記事は「俺が出て行くとまとまる話もまとまらなくなる。でも何でもやる」と小沢さんが言ったとかだったが、「いざセンキョ!」ということになれば、これは嘉田さんより小沢さんの方が遥かに有効性があるのだ。
 記事中「トップダウンは駄目だ」という一般からの意見があった。それはその通りだ。会議のメンバーにはそれ相応の人たちが参加しているけど、市民運動としての盛り上がりには今ひとつ欠けているのだろう。60年安保当時~70年安保当時の市民運動の高揚を期待しても、今のご時勢、それは恐らく土台無理な相談なのだ。どうも私には「なんでまたこんな状況になってしまったのか?」が未だよくわかっていない。私は以前「安倍ポン政権の生みの親は民主党だ」と書いた。民主党の3年半が酷過ぎたのである。今更「死んだ子の歳を数える」ようなことをしてもしょうがないのだが、今の民主党党員たちにはそれすらわかっていないのだから救いようが無い。


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