本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

「イスラム国」はどうなるのか?!

2014-07-04 10:41:43 | 世界
イスラム国:恐怖支配、住民と距離 敵は全て排除「アルカイダより過激」
毎日新聞 2014年07月03日 東京朝刊

 イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」について、エジプトのイスラム過激派組織「ジハード団」の元メンバーで、ジャーナリストのマヘル・ファルガリ氏(47)は「敵対勢力は全て排除する原則を持っており、国際テロ組織アルカイダよりも過激」と指摘する。ジハード団はアルカイダと関係が深く、アルカイダの分派組織だったイスラム国の動向に詳しい。勢力拡大の経緯や今後の見通しを聞いた。【聞き手・秋山信一】

 --イスラム国の源流は。

 ◆1979年のソ連のアフガニスタン侵攻に抵抗したイスラム義勇兵だ。アルカイダと同じイスラム原理主義者だが、自分たちの指導者に従わないイスラム教徒の正統性を認めない点でより過激だ。2003年のイラク戦争後に前身組織「イラクの聖戦アルカイダ」を設立した。

 --なぜアルカイダを名乗ったのか。

 ◆資金や戦闘員を集めるのに有利だったからだ。強盗や強姦(ごうかん)をいとわない姿勢はアルカイダから嫌悪されていた。シーア派中心のマリキ政権とスンニ派部族の連合に敗れ、08年以降は衰退した。

 --なぜ勢いが戻ったのか。

 ◆指導者バグダディ容疑者は内戦が始まったシリアに部下を派遣。これが「ヌスラ戦線」となった。イラクではシーア派偏重のマリキ政権に対して、スンニ派の不満が強まり、イスラム国が浸透する土壌が再びできた。

 --アルカイダと絶縁したのはなぜか。

 ◆イスラム国はシリアに本格進出するため、13年春にヌスラ戦線を吸収しようとしたが、ヌスラ戦線は拒んだ。アルカイダの指導者、ザワヒリ容疑者は、ヌスラ戦線がシリア、イスラム国がイラクとすみ分けさせようとしたが、イスラム国は拒否して絶縁された。だがイスラム国の評判は勢力拡大で高まった。今後は他の過激派組織を巻き込んで、指導的立場を巡ってアルカイダとの対立が起きる。

 --イスラム国は事実上の国家となるか。

 ◆彼らの恐怖支配が住民の支持を得ることはありえず、定着するとは考えにくい。イラクで協力関係にあるスンニ派勢力とも仲たがいする。ただシリアでは、混乱が収束する見通しがなく、当面は勢力を維持するだろう。
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 以上毎日新聞からの引用終わり。
 イスラム国というのは元々はアメリカ本土をハイジャック攻撃したあのアルカイダの分派組織だったというのだが、それが今や(実力は別として教義としてなら)アルカイダより過激な組織に成長してしまったというのだから恐れ入る。

 イスラム教に限らないのだが、凡そ宗教なるものは「異教」も「異端」も許さないのが原則だと考えていい。
 それが、自らの教えが広まり社会性を帯びるに連れて、他宗派や他の教義との共存・共栄を余儀なくされるのである。そんな場合、いいも悪いもなく、必然的に「妥協的な選択」を迫られる。双方が妥協しなければ、どちらかが皆殺しにされるまで決着が付かないからである。

 埴谷雄高は、政治の究極の論理は「奴は敵だ。敵は殺せ」なのだと言った。

 政治であれ宗教であれ同じ「党派・宗派の争い」に相違なく、人のやることは所詮は「妥協か殺し合いか」の二者択一しかないのではないか。


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