~原発事故 5年目の記録~
初回放送 2016年3月6日(日)
午後9時00分~9時58分
福島第一原発事故によって、今なお7万人もの住民が避難して生まれた広大な無人
地帯。5年の歳月で、世界に類を見ない生態系の激変が起きている。植物が街や農
地を覆いつくすほどに成長。イノシシの群れが白昼堂々と街を歩き、ネズミやアラ
イグマが無人の家に侵入して荒らすなど「野生の王国」化が進む。降り注いだ放射
性物質は、特に“森”に多く残留していることが判明。食物連鎖を通じて放射性物
質が動植物に取り込まれている実態も明らかになっている。
“被曝の森”で何が起きているのか。世界中の科学者が地道な調査を続けている。
NHKも独自に開発した動物装着カメラや高精度4K映像などで共同調査を実施。
動物行動学、放射線医学、チェルノブイリで研究してきた海外の研究者など数十
チームによって放射性物質による汚染実態や被曝影響の調査も進む。
原発事故が生んだ“被曝の森”いまどうなっているのか?科学者たちの調査から分
かってきた事実に、四季の移ろいや帰還を模索する住民の姿を織り交ぜ、5年目の
知られざる姿を描く。
映画で観た「猿の惑星」のような地球がより現実的なものになってきた。
放射能で変異した環境に適合した動植物だけが生き残る。多くの人間は死に絶え、
かろうじて生き残ったものはすべての生物のうちで少数派となる。同類としての
競争相手が少なくなり頭脳も退化して大人も今の幼児並みの知性と判断力が備わる
だけになる。猿やイノシシに追いかけまわされ恐怖におののくだけの日常。どう
していいか分からないのいち早く危険を察知して、逃げるのみが生命が助かる道だ。
どうにも知恵がないので非常に弱い存在になりさがる。
原子力発電や核兵器を保有するという大国から順に滅びていくだろう。それから化学
兵器や生物兵器が地上を汚染していく。すべてはそれらの管理にかかっているが、
いつもりっぱな危機意識と人間としての徳と知恵が備わった人が管理者となるわけ
ではないだろう。ある時、非常にわるい条件が重なった場合に大惨事が起こるのは
過去の事例からもわかっている。われわれは学習の上にもさらに学習を重ねなけれ
ばならない。あっけないおわりかただけはしてほしくない。言うまでもないことだ。
再放送は総合 2016年3月9日(水)午前0時10分~1時08分(8日深夜)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます