曽我で「梅の初もぎ」
昨年比1・5倍の収穫量
タウンニュース
小田原市の特産品であるウメの収穫
「初もぎ」が5月21日、梅の里セン
ター分館(市内上曽我)で行われた=写真。
小田原市梅研究会によると、今年のウメは
例年より開花が遅れたが、4月以降の気温
上昇で実が順調に育ったという。JAかな
がわ西湘成田総合選果場管内の梅干し・梅
酒用を合わせた今年の収穫量見込みは16
0トンで、不作だった昨年と比較して1・
5倍の収穫が予想されている。同会の柏木
茂高会長は「今年は病気や虫の影響も少な
く期待できる品質」と話した。
関東で最も早いウメの収穫となったこの日
は、梅酒用の品種「白加賀」を収穫。収穫
したウメは同選果場に運ばれ、東京の市場
にサンプル品として出荷される。
また同選果場では、梅酒用生梅を6月2日
(月)まで(午後1時〜3時/31日休)、
梅干し用生梅を6月10日(火)から6月18
日(水)まで(午前10時〜午後3時/14日
休)販売する。
下中たまねぎ 収穫シーズン
地元の味覚、今年も
タウンニュース
一つひとつ手作業で収穫
小田原市の特産品「下中たまねぎ」の
収穫が5月20日過ぎに最盛期を迎えた。
市内の下中地区を中心に大正時代から栽培
されている「下中たまねぎ」。相模湾の潮
風による昼夜の寒暖差が影響し、甘みが強
くジューシーな味わいが特徴。
地元農家の石塚明さんによると、今年は冬
場の雨が少なく寒さが続いた影響で生育に
遅れが見られたものの、4月以降の気温上
昇でじっくりと成長したという。収穫量は
例年並みを見込んでいる。
収穫が佳境を迎えた5月22日、地域住民ら
約30人が集まり、タマネギの収穫を手伝っ
た。収穫したタマネギは選別したのち、箱
詰め作業が行われる。
下中たまねぎは地元スーパーのほか、直売
所「ポンコツファーム」で6月下旬まで販
売中(なくなり次第終了)。営業情報など
詳しくはポンコツファームのSNSを参照。
お玉さんを忘れない
興福院 観音堂で法要
タウンニュース
焼香する参拝者
江戸時代に関所破りをして処刑された
「お玉さん」と箱根で無縁仏になった人
たちの霊を供養する法要が5月23日、興
福院(山田昭信住職)の観音堂で行われ
た。
お玉は現在の静岡県南伊豆町大瀬出身の
女性で、江戸で奉公中に故郷に戻ろうと
箱根関所を抜けようとしたが、関所の柵
を越えられずに捕らえられ、3カ月後に
死罪になったと伝えられている。
法要はお玉観音奉賛会(杉山昌夫代表)
が毎年行っており、今年で21回目。当日
は、同会のメンバーや町立箱根幼稚園の
園児、先生など約40人が参拝した。読経
と焼香を通して、静かに手を合わせた。
杉山代表は「今後も続けていけるようご
協力をお願いします」と話した。山田住
職は「行政と地域の皆様が一体となって、
悲劇があったことを後世に受け継いでい
ってもらえたら」と語った。
西さがみ文芸愛好会
三の丸ホールで展覧会
タウンニュース
前回の展示の様子(提供)
西さがみ文芸愛好会が6月5日(木)
〜8日(日)、小田原三の丸ホールで
「第29回西さがみ文芸展覧会」を開催
する。午前10時〜午後5時(8日は〜
3時)、入場無料。
西さがみ地域で文芸交流を展開している
同会。展覧会は会員が活動の成果を披露
し、文芸作品の魅力を伝える場として毎
年行っている。
期間中は俳句や書画、写真など約60点を
展示。また特別企画「神静文芸と故播摩
晃一氏」と「文芸表現の小さな冒険(こ
ころみ)」もある。同会の戸田博史代表
は「文芸の友よ、集まれ!そんな気持ち
で開催します」と話す。(問)事務局
小澤さん【電話】090・4619・
2487
写真家Sato-Cさん
ふとした1枚 特別賞に
にっせいかんフォトコン
タウンニュース
特別賞を受賞した「冬の空」
小田原市在住の写真家・Sato─Cさん
(41)の作品が「2025年度にっせいか
んフォトコンテスト」で、審査員特別賞
『写しかたの魔術de賞』を受賞した。
日本精神科看護協会主催の同コンテストは、
障害者の日常を豊かにする表現活動と、そ
れを支える看護職を応援するプロジェクト
として実施されているもの。施設利用者で
もあるSato─Cさんは前身の写真コン
テスト時代から入賞を重ねており、19年に
は殿堂入り、23年には審査員も務めている。
昨年から同コンテストへの応募を再開した
Sato─Cさん。今回特別賞を獲得した
作品は12年前のもので、「12月末に、確か
コンビニからの帰り道にふと撮ったもの。
以前のことなのでよく覚えていませんが、
とてもきれいな景色だった」と笑う。
冬空の写真は以前、ライブイベントのチラ
シで使ったことがあり、それをたまたま
ギャラリーオーナーが見て個展開催につ
ながったという、思い入れのあるシリーズ。
「そんな写真で賞がもらえたことはやっぱ
りうれしい。応募しているときは毎回入賞
しているので、次回もぜひ入賞したい」と
意気込みを語る。
普段はライブハウスでミュージシャンの
躍動する姿や、地元の日常風景を切り取
り、発信しているSato─Cさん。作
品は自身のHPや23年に発表した写真集
「My Sweet Days」で見るこ
とができる。
Sato─Cさん
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