原発再稼働「認めず」 新潟・柏崎刈羽で米山次期知事
2016年10月18日 佐賀新聞
新潟県知事選で初当選した米山隆一氏(49)は17日、新潟県魚沼市
で記者団に、東京電力柏崎刈羽原発に関し「県民の命と暮らしが守られ
ない現状において、再稼働は認められない」と改めて強調した。再稼働
を前提に、東電の経営改革と福島第1原発事故の支援策づくりへ短期決
着を目指す経済産業省の思惑は狂い始めた。東電経営の先行きが一段と
見通せなくなってきた。
安倍晋三首相は17日の衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会で、
与党推薦候補が敗れたことに「大変残念だが、県民の選択は真摯に受
け止めたい」と述べた。
一方、米山氏は再稼働そのものについて「閉ざすつもりはない」と語り、
政府の推進姿勢に関し「単なる対決にしてはいけない。理性的で合理
的な議論ができると思っている」との認識を示した。
世耕弘成経産相は17日、記者団に「次期知事の意見を聞きながら、対
応を考えたい」と説明。東電ホールディングスの首脳は次期知事と会談
したいとの意向を示した。知事就任後にも県側に会談の機会を求めると
みられる。
東電を巡っては、福島第1原発事故の処理費用が想定の11兆円から上
振れする見通しで経営問題が再燃している。経産省は今月5日に、有識
者や経済界の要人がそろう「東電改革・1F(福島第1原発)問題委員
会」の初会合を開き、消費者が廃炉費用を負担する支援策や、他の大手
電力との事業再編を中心に議論を開始した。
こうした議論は、電力自由化の競争下でも収益を上げられる体制にする
のが前提で、収益改善が見込める柏崎刈羽原発再稼働は欠かせないが、
知事による同意は難航しそうだ。
経産省は12月中旬にも東電改革と支援の方向性を取りまとめ、来年1
月に現行の再建計画「新総合特別事業計画」を改定する方針。【共同】
原発反対と大きな声で訴えれば選挙にほぼ勝つ、いやまちがいなく勝つ。
民進党の蓮舫代表は勝利の空気を読んで勝組に急遽参戦した。まるで
野党共闘のリーダは民進党だといわんばかりに。
ソ連が第二次大戦末に不可侵条約を一方的に破って臆面もなく加わり、
戦勝国面したのに似ている。
野党弱小党の重鎮小沢氏がさっそく「勝ちそうになったから応援に
来た!」とその行為を非難した。
とにもかくにもいまの世は「原発反対」と「基地反対」を主張すれば
必ず勝つのだ。放射能汚染された土や木材くずさえ自分の住む場所に
ぜったい持ち込ませない。汚染土拒否の住民反対運動が必ず起こる。
小沢 一郎
このたびの新潟県知事選挙において、わが党を含めて野党三党が推薦し
た米山候補が勝利をおさめたことは、危機的状況にある現在の日本の
民主主義に一石を投じたという意味で、極めて大きい政治的意義を持
つものと認識している。
原発立地県である新潟県で、原発再稼働反対を明確にして戦った米山氏
が勝利したことは、明らかに「原発反対」という民意のあらわれであ
る。先の鹿児島に続き、原発反対派の知事が誕生したということは、
安倍政権と 与党に対する地方の怒り、抗議が具体的なかたちになった
ものと考えられる。
自由党の小沢一郎代表は18日の記者会見で、民進党の蓮舫代表が新潟
県知事選の最終盤になってから、野党3党(共産、自由、社民)が推薦
した米山隆一氏の応援に入ったことについて「勝ちそうになったから応
援に行くのは、野党第一党(の党首)として主体性がなさすぎる」と述
べ、民進党の野党共闘への消極的な姿勢を批判した。
その小沢も党名を節操もなく「自由党」と改名した。選挙民を勘違い
させて集票しようとしているとしか考えられない。情薄目当ての選挙
詐欺にちかいぞ。おれおれ詐欺してんじゃねえよ!