会社を卒業したのんちおじさん。

人生は知恵と工夫と思いやり!
優しさほど強いものはなく、本当の強さほど優しいものはない -ラルフ・W・ソックマン-

スピーカー

2007-12-22 10:50:29 | オーディオとか・・
スピーカーを作るのは非常に難しい、と言っても家庭用のは作ったことはありません、構造が非常に簡単ですが結果が如実に表れるのでとても怖くて作る気になれないし失敗作をたくさん置いておく場所もありません、でも車用にウーファーを作ったことがあります。

ある本にウーファーの作り方が載っていてそれは今は亡きその筋ではつとに有名な「長岡鉄男」氏の記事でした、一番好きなオーディオ評論家でした、この本は車の本なのですがオーディオ評論家に騒音の権化ともいう車室内でいい音で聴こうなんて考えている人はいるわけがないと思っていたのですがこんな有名人が車用の物を作ろうと書いた記事だったので正直驚きと感動を覚えたものでした。

20年ほど前は車載用のウーファーなんて売ってはいましたがとても高価で買う気にもなりませんでした。

そこでその記事に従って「ドイト」に行って板をカットしてもらい、会社の出入り業者の伝で低音域のみを再生するのに必要なコイルやコンデンサやスピーカーを手に入れて作りました。

出来上がったのは超弩級の迫力がありました。

スピーカーの数は家庭用の16㎝のフルレンジを四つ使いました、車載用と謳っているものは耐環境性を考慮して作ってあるのでとっても高いのです、それとカーステレオの出力インピーダンスは皆4Ω、それに対して家庭用はそのほとんどが8Ω、このままでは効率が非常に悪いです、そこで8Ωを2本並列に繋いで合成インピーダンスを4Ωにして合計4本にした次第です、それに口径は小さいほうが音の追従性が良いのです。

低音域に指向性はほとんど無くどこにおいても構わないので出来上がったものをトランクに押し込むと横幅も高さもほぼトランクにフィットしました。

そして音楽を鳴らしてみます、正直驚きました、それまで腰砕けで音質なんて云々できるレベルでは到底なかったのに十分な低音が再生されるとこうも違うものなの・・・、ロックは言うに及ばずクラシックの重低音は車全体を揺さぶるほどのオーケストラ並みの迫力でした。

DAT

2007-12-22 09:52:07 | オーディオとか・・
DAT(Digital Audio tape)レコーダーは1990年代初め(だったかな?)にSCMS(Serial Copy Management System)によって一世代に限ってデジタルによるコピーができるようになって製品が一般に出るようになったのですぐ飛びつきました、高かったです、とっても・・。

当時まだカーステレオと言えばカセットやFMチューナーぐらいでCDプレイヤーはかなり高価だった記憶があります、乗用車と言えどカーステレオはほとんどオプション設定で標準装備ではなかったのです、逆に言えばお仕着せではなく好きなメーカーのものを選ぶことができ、既設の物を外してそれが無駄になることも少なかったわけです。

それで少し奮発してカセット、FM、CDプレイヤーが一体になったやつを買って付けたのですがCDは音飛びすることもあるし演奏が終わると交換する手間があります、DATは最長2時間までのテープがあって音飛びが全くなかったので車用の装着キットも合わせて購入して好んでそれを聴きました、ただ、デジタルをそのまま取り込む術はなかったのでカセットパック経由でした。

このDATで職場の店頭で私が作ったアンプに繋いでいつもクラシックを鳴らしていました、なお、購入してから10数年経ちますが未だ新品同様です、今ではほとんど使うことはなくなりましたが手放す気にはなれません、生録音に使えばCDよりも良い音で録音できるのだから・・。

購入当初どこに行ってもテープが売ってなかったのです、どこの店員も「DAT」という言葉さえ知らなかったのです、ただ幸いなことに勤め先は電気関係なので入手には困りませんでした、しかも安く・・。

最近になってPCMレコーダーなるものが出回り始めたがそれまではDATが一般に手にできる最高の録音機だったのです。