場末の雑文置き場

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白人大好きリベラルとホワイトフェミニズム

2020年07月02日 | 政治・社会

BLMに賛同したりと人種差別問題に心を痛めているような雰囲気を出してはいるが白人のことが大好きなリベラルをときどき見る。

例えば、Twitterなどに頻繁に白人セレブの画像を張り付けて賛美していたりするタイプの「リベラル」がときどきいるけど、自分はこのタイプが個人的に嫌い。こういう人って大体他の人種はスルーするし。顔の好みはどうしようもないしそれをもって差別的と言うことはできないかもしれないがどうもいけ好かない。それにこういう人たちがホワイトウォッシュの後押しをしていることは確かだ。
天皇制を支持しつつ差別反対を唱える矛盾と(私にとっては)同じで、特定の人種や文化を賛美しつつ、人種差別をなくそうと言うのは矛盾した態度に見える。

あとはアジア作品は差別に関する意識が遅れていて、魚の小骨が引っかかるような感じがして楽しめない、だから洋画や洋ドラを主に見る、と言っているようなタイプも苦手。
アジア=遅れた地域で欧米=進んだ地域っていう見方も差別意識のあらわれだと思う。昔の西洋人はこういう理屈で植民地の拡大を正当化していたよね。実際にはどちらが良い悪いというよりはお互いに学ぶべき点があるのに。
それに、こういう人たちは、これらの映画やドラマで活躍するのは主に白人であることには引っかかりをおぼえないのだろうか。ネイティブアメリカンやアジア系は出てこないか脇役であることが多いし、これらに比べれば出番の多いアフリカ系だって、人口比を考えても白人よりずっと扱いが悪い。人種問題以外をメインテーマに据えた作品でアフリカ系の、特に女性が主役の話はかなり少ないんではないかな。それも白人とのミックスとかではない肌の色の濃いタイプだったらなおさら。一応「配慮」して出しときました、程度じゃなくてちゃんと主役の話。昔に比べればかなり改善されてきたとは言え、今でもこういう傾向は依然として強いと思う。

洋画なら引っかかりが少なく楽しめると言っている人ってフェミニストに多いような気がしているんだけど、このタイプってホワイトフェミニズムに親和的なだけなんじゃないかな。
フェミニズム要素がふんだんに盛り込まれた、しかし画面にほとんど白人しか映らない映画を絶賛しながら「女性差別は最後に残る差別」なんて言ってる人をつい最近見たが、女性差別のことには敏感だけど人種問題は本当に見えていない良いサンプルだと思った。

ホワイトフェミニズムって概念を知ってから、Twitter上のフェミニズムに感じていたいろいろなモヤモヤの正体が少しわかった気がしている。
「ムーンライト」がアカデミー作品賞を受賞したとき、Twitterで「『キャロル』(白人女性二人の恋愛物)は受賞できなかったのに! やっぱり黒人男性の権利のほうが女性の権利より優先されるんですね! 良かったですね男様」みたいな嫌味を言っていたフェミニストっぽい人がいて強烈な違和感を持ったのを覚えている。しかもそこそこ信頼できると思っていたアカウントがそんな意見を好意的にリツイートしていたのにもガッカリした。(アカデミー賞やノーベル賞に権威がありすぎることにも私は少しモヤモヤしているところはあるんだけど、そこはとりあえず詳しくは触れないでおく)

私はフェミニズム自体は支持しているんだけど、Twitter上のフェミニストには疑問を感じることが多い。女性差別以外の差別を矮小化したり積極的にトランスジェンダーを差別したりとおかしな方向に行っているような。もちろんそんな人ばかりじゃないし、トランスジェンダー排除に反対するタイプももちろんいるけど排除派の方が多いように見えるので。


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