場末の雑文置き場

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デモに参加してみたいけど不安で踏み切れない方に向けて

2024年02月18日 | 政治・社会

デモに行ってみたい、でもなんだか不安で踏み出せない、という人は結構多いのではないかと思う。私も昔はそうだった。人見知りが激しくて口下手なこともあり、気になってもデモに行けない期間が長かった。デモは最初に行くまでの心理的ハードルは高いけど、勇気を出して一度行ってみれば様子もわかる。慣れてしまえば、なんてこともなくなる。

一人で参加する人も多いし、途中参加も途中離脱もOKだし、周りの人と会話する必要もない。ウォーキングデモなら一緒に歩くだけ、スタンディグデモならそこに立っているだけで十分だ。意見を持った一人の人間として可視化される、それだけで価値のあることだと思う。
それに、普段自分の周りにいる人が例えばパレスチナのことなどに無関心な人ばかりでも、他に目を向ければそうでない人もたくさんいることも、デモに行けば実感できる。

日本はデモに対する偏見が強い国だと思う。デモをする人を白い目で見たり、近寄ってはならない異常な人扱いする人も少なくない。現地(イスラエルなど)に行ってやれ、などと馬鹿なことを言う人までいる。でも、そんな人たちのことを気にして萎縮しないでほしい。おかしいと思うことに声を上げるのは当たり前のことで、全然恥ずかしいことじゃない。

 

プラカードについて

私が最初の頃デモに行くのに踏み切れなかった理由の一つがプラカードの存在だった。プラカード用意しなきゃいけないのかな、でも作り方わからないな、無かったら浮くかな、などといろいろ考えてしまって。

結論としては、プラカードを持っていかなくても全然問題ない。そこで一緒に歩いたり立っているだけでも十分だし、少し早めに行ったら運営の方や親切な方が配ってくれることも多い。

そうは言っても自分のプラカードを持ちたい、でもどうしたらいいかわからない、という方に向けて、簡単なプラカードの作り方をいくつか紹介する。きちんとデザインされた紙を段ボールに貼り付ける、というのが一番正式なやり方なんだろうけど、それは少し手間がかかる、あるいはちょうどいい大きさの段ボールが家になかったりするのでもう少し簡単な方法を。

①硬質カードケースを使う
自分でデザインを考えるのはハードルが高いので、まずはSNS上でプラカード用の素材を拾ってくる。例えばX(twitter)上で「プラカード ネップリ」「プラカード データ」「プラカード プリント」などのキーワードで検索するといろいろ出てくる。それを家のプリンターかコンビニのネットプリントで印刷する。さらにその紙を100均でも売っている透明な硬質カードケースに入れるだけ。とても簡単。
サイズはA3が一般的だが、仕事帰りにデモに寄る場合はA3だと大きすぎると思う。会社に持って行っている鞄には入らないと思うので。だから休日用にA3、仕事帰り用にA4の2パターンのプラカードを用意しておくと便利かもしれない。

②段ボールにマジックで書く
家にある適当な段ボールを使う。大きさも形状もなんでもいい。画力に自信がなければ大きくメッセージを書くだけでいい。「FREE PALESTINE」など。なんでもいいので。

③大きめのスケッチブックに書く
スケッチブックなら一冊にいくつもメッセージを書くことができる。伝えたいことがいろいろある人、デモのタイプによってメッセージを使い分けたい人には、一冊で使いまわしができて便利だと思う。

 

コールについて

デモに行ったからといって、コールに参加しなければならないわけではない。黙って立っているだけでも問題ない。
気が向いてコールしてみたくなったらしてみるのもいい。コーラーの後に続いてみんなで同じ言葉を繰り返すだけなので、これもやってみたらすぐに慣れる。

どんなコールがあるか予めわかっていると戸惑わずに済むかと思うので、パレスチナ解放系のデモでよく出てくる英語のコールをいくつか挙げておく。

Free Free Palestine.
Free Free Gaza.
Free Free West Bank.
Free Free Rafah.

「Palestine」は「パーレスタイン」と読み、最初にアクセントが付く。「West Bank」はヨルダン川西岸地区のこと。


From the river to the sea,

Palestine will be free.

「From the river to the sea」はパレスチナ解放のスローガン。地中海からヨルダン川までパレスチナが占領から解放されて自由になる、といったような意味。日本語のコールだと「川から海まで自由を求めて/川から海まで解放するまで」などになる。
ちなみにこのスローガンはアメリカやドイツなどでは反ユダヤ的である、などとされて弾圧されたりしているようだ。それに比べると、デモで自由にこの言葉を発することができる日本の状況はまだマシと言えるかもしれない。


From the sea to the river,

Palestine will live forever.

上述の「From the river to the sea」より出現頻度は大分少ないが、こちらもコールで出てくることがある。


Stop stop genocide.

Stop stop the occupation.

ここで言うoccupationは占領のこと。


Ceasefire now!

日本語コールだと「今すぐ停戦!」になる。


Gaza Gaza don't you cry,

Palestine will never die.


◯◯,shame on you!

◯◯にはイスラエル、ネタニヤフ、岸田、上川、バイデン、USAなどが入る。


Boycott ◯◯!

◯◯にはイスラエル、スターバックス、マクドナルドなどが入る。
スターバックスとマクドナルドの何が問題なのかはこちらを参照。

 

デモの情報について

自分の気になるトピックについて発信している人をSNS上で何人かフォローしていればある程度情報は入ってくるかと思う。でも情報をまとめているアカウントやブログもある。

なお、それでも心理的、身体的、時間的、土地的な意味でデモに参加するハードルが高い人も多いかもしれない。デモ以外でも意見を表明する方法はいろいろある。例えば外務省やイスラエル・アメリカの大使館に意見を送ったり、イスラエル企業やイスラエル支援企業の不買運動に参加してみたり。できることをできる範囲でやることが大切だと思う。


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