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恐山は比叡山、高野山と並び日本3大霊場の一つで、862年に慈覚大師が開かれ、地蔵菩薩が本尊です。
千年以上の長きにわたり、「人が死ねばお山に行く」という素朴な信仰と祈りを伝えてきたそうです。
でもテレビなんかで見るのは、あのイタコの口寄せ。
どんなところなんだろう、霊媒能力はないけれど、へんな霊がついてこないようにと、訪れるまでに、そりゃない知恵しぼりましたよ。
思いついたのは水晶のネックレス、なんとなく除霊にききそうな気がしました。
めっちゃくちゃいいお天気でした。
雲ってたり寒かったりすると、ちっとは恐怖感味わえたんだろけどね。
山内のいたるところに供養のために石が積み上げられています。
せっかく積み上げた石を夜中に鬼が来て崩さないよう、鬼が足を引っ掛けるようにと、石の山の脇に生えた草が結ばれています。
血の池地獄、無限地獄、金堀地獄などおどろおどろしい名前がついたところをめぐり、参詣者は死者の成仏を願うんだそうです。
もともとこの地は硫黄が噴出しているので、あたり一面硫黄の強い匂いが充満し、地面もここかしこが黄色く変色しています。
そのため噴出す水が流れ込む池は、強い酸性となり生き物が住まないとか。
このエメラルドグリーンの美しい宇曽利山湖の白砂浜が極楽浜です。
夏と秋の恐山大祭の時には、近辺に普段は普通の暮らしをするイタコがたくさんいるそうです。
それでもイタコの口寄せに亡き肉親の言葉を求めて長い行列ができるらしい。
普通の日はイタコがいない日もあるらしいけど、23日のお彼岸だったので、1人いて1時間ほどの待ち時間でした。
1時間ほどで参拝を終えて、帰りに命ながらえる湧き水をいただいて帰りました。
恐山、この名前のせいなのか、
イタコの口寄せといったマスコミの映像のせいなのか、
知らず知らずのうちに膨らませていたイメージとものすごく違って拍子抜けしました。
恐山の地蔵菩薩は、お釈迦様以後次の如来がこの世にあらわれるまで、生きとし生けるものすべてを救おうと、地獄から天上世界まで、今も慈悲の旅を続けているとされています。
マスコミなどを通じて作られた「恐山のおどろおどろしさ」は、虚像ですね。
訪れたときのお天気にもよるのかもしれませんけど。