古くから「暴れ川」「暴れ天竜」として知られる天竜川。
海抜759mの 諏訪湖から太平洋の遠州灘に注ぐ全長213kmの川で、支流の数は大小300本以上。
伊那盆地から天竜峡付近で東側から流れ込む3本の支流は、
ひとたび豪雨に見舞われると竜がのたうつ様相から「暴れ天竜」とも呼ばれるのだそうです。
天竜川水系の水害記録の始めは701年、上伊那郡史に残されています。
今はダム建設のおかげで水害からまぬがれるだけでなく、水力発電にも役立っています。
2年前、天竜川の川下り船で5人の死者を出した事故は記憶に新しい。
それって今度の旅で行く天竜川下り?と気になり旅立つ前に調べました。
転覆事故は、浜松市天竜区の天竜浜名湖鉄道が経営してたものでした。
行程は南信州の飯田市で、静岡ではなかった。
長野県飯田市には、観光船は「天竜舟下り」「天竜ライン下り」の2社あり、
今回、私たちが乗船予定は、飯田市の
天竜川舟下り。
サイトで急流のなかを水しぶきを上げながら進む川下りの豪快な動画がご覧になれます。
ご利用前に調べらる方もおられるでしょうから、何らかの参考になればとレポートしておきます。
天竜川弁天港から時又港まで35分の船旅で、乗船料大人(中学生以上)2,300円
車で来た場合は弁天港の天竜舟下り会社駐車場へ、駐車料金400円
時又港から駐車場へ無料シャトルバスが運行されています。
川下った舟はクレーンで釣り上げられて陸路で弁天港へ戻されます。
雨と増水による運行中止が心配でした。
しかし雨天用シートがあるので、雨でも雪でも大丈夫。
午後2時過ぎると雨が上がり、ちょうどいい塩梅に増水して川下りに最適な水量でした。
同じ時間に2艘の舟がでたのですが、うちらの舟は天井の雨天シートを外してくださった。
しかしもう一艘はお気の毒にシートに覆われたままでした。
事前調査で、
「舟に乗る際には靴を脱ぎ、受付で渡されたビニール袋へ入れます。
うっかり穴のあいた靴下など履かないよう気をつけましょう。」
急峻な流れのところではサイドの水除けシートを皆で持ち上げます。
その練習をして、今か今かと待ち構えます。
日本各地あちこちで川下りありますが、天竜川下り迫力ありました。
洪水の時には、水神様を祀ったところまで水位あがったそうです。
川下りの運行を判断する基準は、おしり石が隠れるかどうかで決まるらしい。
川下り途中で、カメラマンが観光写真を撮影するスポット。
こんなふうに撮影して、下船後写真を購入されるシステムながら、
この日は朝から雨だったからか、カメラマン不在でした。
昔と違って、こうした観光写真を購入される方も減ってるでしょうから、
商売成り立たなくなってるかもしれません。