花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

椿三十郎

2008-05-03 23:26:07 | Weblog
大学時代に三船敏郎の「椿 三十郎」を観た。

ゴールデンウィークにテレビで再会!

東宝の俳優と恍けた存在そのものの天然の演技者小林さんと三十郎の三船さん、
アクの強い仲代さん、伊藤さん、若手の若大将シリーズのアイドル達!

青春の感動が凝縮されて、楽しく時を一緒に過ごせた思いがした。

全員が天然の仕草の究極の黒澤明の世界を構成しながら、最後の、仲代さんと
三船さんの居合一刀で瞬間に決まる立ち会いのシーンは、本来残酷なシーンで
あるはずのものが、歌舞伎のように「芸」とはこうやって引出、観衆も
役者も「唖然」となる。
黒澤芸術を、青春時代にもまして、こってりと味わい尽くす、年月を思った、
入江孝子さんは元華族様で、母もフアンの一人であったが
団さんの「若さ、美しさ、ふっくらさ」とまた別の、存在のすごさが伝わる。

「映画王国」時代の黒澤明の世界を、孫子の時代にも伝えて、ともに、日本の
「静」「動」「間」「瞬間」「動きは止まる」「動くために止まっている」
それを、ベールで包む女性の位置の確かな「花」の存在、、、!!!
日本映画って!!!楽しかったですよね!!!!!

それから一つ、現実の社会と重なる思いがありました。
元来「ニート」とか、「無頼の輩」とは
宮仕えのサラリーマンより、はるかに「力」「人間力」に満ちていて
型や枠に収まりきれない
「天然に生かされてゆく「地球人」のことかもしれませんね。!

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