花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

学校から 観に行った「ひめゆりの塔」

2015-06-04 01:51:27 | Weblog

昭和10年~20年あたりの誕生日の友人達は、* ひめゆりの塔 *という
白黒の映画を、先生に引率されて、見たと思うのです。

映画館を出るころは、皆、泣きじゃくっていました。

私も、涙がとまりませんでした。

国会で、喧々諤々議論している若き議員に、日本の未来を託して、
私たちは、日本の平和を祈っています。

岩井喜一郎さんの書かれた「ひめゆりの塔」を
40年以上も、見ておりますが、
体験した者にしかわからない、戦争という人災は、

世界が一つになれば、防げるのではなかろうか?


       ひめゆりの塔

連戦利あらず 祖国危うし      戦雲俄かに覆う沖縄の空
惨たるかな  絶海の一孤島     居民 天を仰いで空拳を嘆く


 勿
 心ち聞く海空砲爆の轟       地は裂け山は砕けて島形改る

時に健やかなる哉          学園の乙女
唇固く結んで            殉国を誓う
報国の純情は            凝って鉄の如く
花顔                繊肢 防戦に当たる

天を仰いで母を呼び         伏して父を呼ぶ
飲むに 水無く           食するに 糧無し

鮮血は花を染め           弾片飛ぶ

友は斃れ肌は裂けて         心魂尽きたり

相抱き    相擁して       涙 潸々
遙かに東天を拝して         全員玉砕す

岩枕 かたくもあらむ        安らかに
眠れとぞ祈る            学びの友よ
嗚呼 春なお浅し          桜花の蕾

天哭き  地は泣いて        風声潤う
哀痛限りなし            姫百合の塔
可憐人をして千歳に泣かしむ


私の父も戦争にいった。

兄弟も姉も 戦争のさなか3人死んだ。

岩井喜一郎さんは、、、きっと、そのままの感情をペンに託したのだろう。

かな文字で「ひめゆりの塔」で、、、書き始め
最後は  「姫百合の塔」 と、、、漢字で終わっている。

若き日に、沖縄を訪ね、英霊に花をささげてきました。

世界の情勢が、沖縄の、花も、サンゴも守れないのでしょうか?

桜の花も、蕾のまま、咲くことも、見事な花吹雪となって散ることもできなかった。

作者の思いは いかばかりであったろうか?

沖縄よ、日本よ、戦争の空しさを、体験した私たちに
出来ることは、、、世界に、戦争の空しさを伝えることしか、見当たらない。