源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

04夕顔06 さきの世の

2007年05月01日 | 01桐壺~04夕顔

源氏物語歌集 031
巻四 夕顔 06 女

    さきの世の 契り知らるる 身のうさに
    行く末かねて 頼みがたさよ


2007-00501-ysg031
Kad01-122

・・・ 朝方、在家僧の読経の声しきり。長恨歌の末は、死別なので不吉。だから、
弥勒を頼りに、あの世でも、と君。不運と分かっている私のこと、あの世までは、
当てになりません、と女は心細げ。見苦しくなる前にと、君は女を抱いて車へ。
 ・・・