源氏物語歌集 480
巻三十四 若菜上 22 夕霧
深山木に ねぐら定むる はこ鳥も
いかでか花の 色にあくべき
2008-0830-ysg480
Kad06-107
□・・・、さればよ、と思ふ。
(夕霧)「深山・・・べき
わりなきこと、・・・□
源氏物語歌集 479
巻三十四 若菜上 21 柏木
いかなれば 花に木づたふ 鶯の
桜をわきて ねぐらとはせぬ
2008-0829-ysg479
Kad06-106
□・・・、いとほしがる。
(柏木)「いか・・・せぬ
春の鳥の、・・・□
巻三十四 若菜上 21 柏木
いかなれば 花に木づたふ 鶯の
桜をわきて ねぐらとはせぬ
2008-0829-ysg479
Kad06-106
□・・・、いとほしがる。
(柏木)「いか・・・せぬ
春の鳥の、・・・□
源氏物語歌集 478
巻三十四 若菜上 20 明石の入道
光出でむ 暁近く なりにけり
今ぞ見し世の 夢がたりする
2008-0828-ysg478
Kad06-085
□・・・、水草清き山の末にて勤め侍らむとてなむ罷り入りぬる。
(明石の入道)光出・・・する」
とて、月日かきたり。□
【編者注】この一首を、依拠本は一首に扱わないが、『国歌大観』は扱う。だから後者の付番も 478 である。以下、この形式がときたま出る。
巻三十四 若菜上 20 明石の入道
光出でむ 暁近く なりにけり
今ぞ見し世の 夢がたりする
2008-0828-ysg478
Kad06-085
□・・・、水草清き山の末にて勤め侍らむとてなむ罷り入りぬる。
(明石の入道)光出・・・する」
とて、月日かきたり。□
【編者注】この一首を、依拠本は一首に扱わないが、『国歌大観』は扱う。だから後者の付番も 478 である。以下、この形式がときたま出る。
源氏物語歌集 477
巻三十四 若菜上 19 明石の御方
世を捨てて 明石の浦に 住む人も
心の闇は 晴るけしもせじ
2008-0827-ysg477
Kad06-080
□・・・、うち泣き給ひぬ。
(明石の御方)「世を・・・せじ」
など聞え紛はし給ふ。□
巻三十四 若菜上 19 明石の御方
世を捨てて 明石の浦に 住む人も
心の闇は 晴るけしもせじ
2008-0827-ysg477
Kad06-080
□・・・、うち泣き給ひぬ。
(明石の御方)「世を・・・せじ」
など聞え紛はし給ふ。□
源氏物語歌集 476
巻三十四 若菜上 18 明石の姫君
しほたるる あまを波路の しるべにて
尋ねもみばや 浜の苫屋を
2008-0826-ysg476
Kad06-080
□御硯なる紙に、
(明石の姫君)「しほ・・・屋を」
御方もえ忍び給はで、・・・□
巻三十四 若菜上 18 明石の姫君
しほたるる あまを波路の しるべにて
尋ねもみばや 浜の苫屋を
2008-0826-ysg476
Kad06-080
□御硯なる紙に、
(明石の姫君)「しほ・・・屋を」
御方もえ忍び給はで、・・・□
源氏物語歌集 475
巻三十四 若菜上 17 明石の尼君
老の波 かひある浦に 立ちいでて
しほたるるあまを 誰か咎めむ
2008-0825-ysg475
Kad06-080
□「あなかたはらいた」と目くはすれど、聞きも入れず。
(明石の尼君)「老の・・・めむ
昔の世にも、かやうなる古人は罪許されてなむ侍りける」と聞ゆ。□
巻三十四 若菜上 17 明石の尼君
老の波 かひある浦に 立ちいでて
しほたるるあまを 誰か咎めむ
2008-0825-ysg475
Kad06-080
□「あなかたはらいた」と目くはすれど、聞きも入れず。
(明石の尼君)「老の・・・めむ
昔の世にも、かやうなる古人は罪許されてなむ侍りける」と聞ゆ。□
源氏物語歌集 474
巻三十四 若菜上 16 源氏
水鳥の 青羽は色も かはらぬを
萩の下こそ けしきことなれ
2008-0824-ysg474
Kad06-067
□・・・、目とどめ給ひて、
(源氏)「水鳥・・・なれ」
など書き添へつつすさび給ふ。□
巻三十四 若菜上 16 源氏
水鳥の 青羽は色も かはらぬを
萩の下こそ けしきことなれ
2008-0824-ysg474
Kad06-067
□・・・、目とどめ給ひて、
(源氏)「水鳥・・・なれ」
など書き添へつつすさび給ふ。□
源氏物語歌集 473
巻三十四 若菜上 15 紫の上
身にちかく あきや来ぬらむ 見るままに
青葉の山も うつろひにけり
2008-0823-ysg473
Kad06-066
□手などのいとわざとも上手と見えで、らうらうじくうつくしげに書き給へり。
(紫の上)「身に・・・けり」
とある所に、・・・□
巻三十四 若菜上 15 紫の上
身にちかく あきや来ぬらむ 見るままに
青葉の山も うつろひにけり
2008-0823-ysg473
Kad06-066
□手などのいとわざとも上手と見えで、らうらうじくうつくしげに書き給へり。
(紫の上)「身に・・・けり」
とある所に、・・・□
源氏物語歌集 472
巻三十四 若菜上 14 朧月夜
身を投げむ 淵もまことの 淵ならで
かけじやさらに こりずまの波
2008-0822-ysg472
Kad06-063
□・・・、花の陰はなほなつかしくて、
(朧月夜)「身を・・・の波」
いと若やかなる御ふるまひを、・・・□
巻三十四 若菜上 14 朧月夜
身を投げむ 淵もまことの 淵ならで
かけじやさらに こりずまの波
2008-0822-ysg472
Kad06-063
□・・・、花の陰はなほなつかしくて、
(朧月夜)「身を・・・の波」
いと若やかなる御ふるまひを、・・・□