源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

54夢浮橋01 法の師と

2009年07月25日 | 53手習~54夢浮橋

源氏物語歌集 795
巻五十四 夢浮橋 01 薫

    法の師と たづぬる道を しるべにて
    思はぬ山に 踏みまどふかな


2009-0725-ysg795
Kad10-216

□まして人目はいかに」と書きもやり給はず。
(薫)「法の・・・かな
この人は、見や忘れ給ひぬらむ。□

・・・ 源氏物語歌集 全795歌 完 ・・・

【編者からあなたへ】2007年04月から今日まで、長いあいだのご愛読を感謝します。源氏物語中の全歌を「カード式」(JPG)にしたのは日本で最初なので、源氏千年紀へのささやかな捧げものになれば、と思います。(2009年07月)


53手習28 尼ごろも

2009年07月24日 | 53手習~54夢浮橋
源氏物語歌集 794
巻五十三 手習 28 浮舟

    尼ごろも かはれる身にや ありし世の
    かたみに袖を かけてしのばむ


2009-0724-ysg794
Kad10-196

□あさましき墨染なりや」と言ふ人あり。
(浮舟)「尼ご・・・ばむ」
と書きて、・・・□

53手習26 袖ふれし

2009年07月22日 | 53手習~54夢浮橋

源氏物語歌集 792
巻五十三 手習 26 浮舟

    袖ふれし 人こそ見えね 花の香の
    それかとにほふ 春のあけぼの

2009-0722-ysg792
Kad10-193

□・・・、いとどにほひ来れば、
(浮舟)「袖ふ・・・ぼの」
大尼君の孫の妃の守なりける、・・・□


53手習25 雪深き

2009年07月21日 | 53手習~54夢浮橋
源氏物語歌集 791
巻五十三 手習 25 浮舟

    雪深き 野べの若菜も 今よりは
    君がためにぞ 年もつむべき


2009-0721-ysg791
Kad10-192

□とて、こなたに奉れ給へりければ、
(浮舟)「雪深・・・べき」
とあるを、「さぞ思すらむ」と、・・・□

53手習24 山里の

2009年07月20日 | 53手習~54夢浮橋
源氏物語歌集 790
巻五十三 手習 24 妹尼君

    山里の 雪まの若菜 つみはやし
    なほおひさきの 頼まるるかな


2009-0720-ysg790
Kad10-192

□・・・、人の持て来たりけるを、尼君みて、
(妹尼君)「山里・・・かな」
とて、こなたに奉れ給へりければ、□

53手習23 かきくらす

2009年07月19日 | 53手習~54夢浮橋
源氏物語歌集 789
巻五十三 手習 23 浮舟

    かきくらす 野山の雪を 眺めても
    ふりにしことぞ 今日も悲しき


2009-0719-ysg789
Kad10-192

□・・・、なほその折などのことは忘れず。
(浮舟)「かき・・・しき」
など、例の、慰めの手習を、・・・□

53手習22 大方の

2009年07月18日 | 53手習~54夢浮橋
源氏物語歌集 788
巻五十三 手習 22 中将

    大方の 世をそむきける 君なれど
    いとふに寄せて 身こそつらけれ


2009-0718-ysg788
Kad10-191

□・・・、消息し給へり。
(中将)「大方・・・けれ」
ねんごろに深く聞こえ給ふことなど、・・・□