源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

04夕顔11 見し人の

2007年05月06日 | 01桐壺~04夕顔

源氏物語歌集 036
巻四 夕顔 11 源氏

    見し人の けぶりを雲と ながむれば
    夕べの空も むつまじきかな

2007-0506-ysg036
Kad01-144

・・・ 夜になっても、女は不安げ。源氏の君は、それならと、近くに寝所を取らせる。
夜更け、君の枕元に、物の怪が立つ。
と同時に、邸内の紙燭の火が消える。もしや。
女の許へ駆けつけると、すでに息がない。翌日、思い出に浸りながら、詠う。 
・・・