源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

40御法12 のぼりにし

2008年11月23日 | 37横笛~40御法
源氏物語歌集 563
巻四十 御法 12 源氏

    のぼりにし 雲居ながらも かへり見よ
    われあきはてぬ つねならぬ世に


2008-1123-ysg563
Kad07-172

□・・・、えかきやり給はず。
(源氏)「のぼ・・・世に」
おし包み給ひても、・・・□

40御法11 枯れはつる

2008年11月22日 | 37横笛~40御法
源氏物語歌集 562
巻四十 御法 11 冷泉院后宮(秋好中宮)

    枯れはつる 野辺を憂しとや なき人の
    秋に心を 止めざりけむ


2008-1122-ysg562
Kad07-172

□・・・、つきせぬ事ども聞え給ひて、
(冷泉院后宮(秋好中宮))「枯れ・・・けむ」
今なむことわり知られ侍りぬる」とありけるを、・・・□

40御法09 いにしへの

2008年11月20日 | 37横笛~40御法
源氏物語歌集 560
巻四十 御法 09 致仕太政大臣(頭の中将)

    いにしへの 秋さへ今の 心地して
    濡れにし袖に 露ぞおきそふ


2008-1120-ysg560
Kad07-170

□・・・、はしに、
(致仕太政大臣(頭の中将))「いに・・・そふ」
御返し、□

40御法08 いにしへの

2008年11月19日 | 37横笛~40御法
源氏物語歌集 559
巻四十 御法 08 夕霧

    いにしへの 秋の夕の 恋しきに
    いまはと見えし 明け暮れの夢


2008-1119-ysg559
Kad07-169

□・・・、涙の玉をばもてけち給ひける。
(夕霧)「いに・・・の夢」
ぞ名残さへ憂かりける。□

40御法06 ややもせば

2008年11月17日 | 37横笛~40御法
源氏物語歌集 557
巻四十 御法 06 源氏

    ややもせば 消えを争ふ 露の世に
    遅れ先立つ ほどへずもがな


2008-1117-ysg557
Kad07-163

□・・・、見いだし給うても、
(源氏)「やや・・・がな」
とて、御涙を払ひあへ給はず。□