源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

04夕顔16 泣く泣くも

2007年05月11日 | 01桐壺~04夕顔
源氏物語歌集 041
巻四 夕顔 16 源氏

    泣く泣くも けふは我がゆふ 下紐を
    いづれの世にか とけて見るべき

2007-0511-ysg041
Kad01-147

□この程まではただよふなるを、いづれの道に定まりて赴くらむ、と、思ほしやりつつ、
念誦をいと哀れにし給ふ。頭の中将を見給ふにも、あいなく胸さわぎて、かの撫子の
おひたつ有様。聞かせまほしけれど、かごとにおぢて、うち出で給はず。□(角文版)