源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

頌歌042 大空の-晶子

2008年12月31日 | 頌歌
頌歌042_2008-1231 与謝野晶子

大空の日の光さへつくる世の
やうやく近きここちこそすれ


(晶子源氏 41幻)

【編者注】「幻」の巻と「匂宮」の巻の間の「雲隠」の巻は、巻名だけ残存するが、晶子はこれにも次の一首を捧げている。ここでは紹介だけに留める。
  かきくらす涙か雲かしらねども
  ひかり見せねばかかぬ一章

44竹河06 竹河に

2008年12月30日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 600 藤侍従
巻四十四 竹河 06 藤侍従

    竹河に 夜をふかさじと いそぎしも
    いかなるふしを 思ひおかまし


2008-1230-ysg600
Kad08-063

□・・・、とがめ聞こゆめりし。
(藤侍従)竹河・・・まし」
げにこのふしを始めにて、・・・□

44竹河04 をりからや

2008年12月28日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 598
巻四十四 竹河 04 内の人(女房)

    をりからや あはれも知らむ 梅の花
    ただかばかりに 移りしもせじ


2008-1228-ysg598
Kad08-063

□・・・、内の人の返し、
(内の人(女房))「をり・・・せじ」
あしたに、・・・□

44竹河03 人はみな

2008年12月27日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 597
巻四十四 竹河 03 蔵人少将

    人はみな 花に心を うつすらむ
    ひとりぞまどふ 春の夜のやみ


2008-1227-ysg597
Kad08-062

□・・・、あぢきなうぞ恨むる。
(蔵人少将)「人は・・・やみ」
うち嘆きて立てば、・・・□

44竹河02 よそにては

2008年12月26日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 596
巻四十四 竹河 02 薫

    よそにては もぎ木なりとや 定むらむ
    下に匂へる 梅の初花


2008-1226-ysg596
Kad08-059

□口はやしと聞きて、
(薫)「よそ・・・初花
さらば袖ふれて見給へ」など言ひすさぶに、・・・□