源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

51浮舟07 絶え間のみ

2009年05月30日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 740
巻五十一 浮舟 07 浮舟

    絶え間のみ 世にはあやふき 宇治橋を
    朽ちせぬ物と なほ頼めとや


2009-0530-ysg740
Kad10-046

□いま見給ひてむ」と宣ふ。
(浮舟)「絶え・・・とや」
さきざきよりもいと見捨てがたく、・・・□

51浮舟05 涙をも

2009年05月28日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 738
巻五十一 浮舟 05 浮舟

    涙をも 程なき袖に せきかねて
    いかに別れを とどむべき身ぞ


2009-0528-ysg738
Kad10-040

□女も、限りなくあはれと思ひけり。
(浮舟)「涙を・・・身ぞ」
風の音もいと荒らましく、・・・□

51浮舟04 世に知らず

2009年05月27日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 737
巻五十一 浮舟 04 匂宮

    世に知らず 惑ふべきかな さきに立つ
    涙も道を かきくらしつつ


2009-0527-ysg737
Kad10-040

□・・・、え出で給はず。
(匂宮)「世に・・・つつ」
女も、限りなくあはれと思ひけり。□

51浮舟03 心をば

2009年05月26日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 736
巻五十一 浮舟 03 浮舟

    心をば 嘆かざらまし 命のみ
    定めなき世と 思はましかば


2009-0526-ysg736
Kad10-038

□女、濡らし給へる筆を取りて、
(浮舟)「心を・・・かば」
とあるを、・・・□

51浮舟02 長き世を

2009年05月25日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 735
巻五十一 浮舟 02 匂宮

    長き世を たのめてもなほ 悲しきは
    ただ明日知らぬ 命なりけり

2009-0525-ysg735
Kad10-037

□・・・、涙落ちぬ。
(匂宮)「長き・・・けり
いとかう思ふこそゆゆしけれ。□