源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

47総角06 山姫の

2009年02月28日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 658
巻四十七 総角 06 大君

    山姫の そむる心は わかねども
    移ろふ方や 深きなるらむ


2009-0228-ysg658
Kad08-195

□・・・、さすがに書きにくく思ひみだれ給ふ。
(大君)「山姫・・・らむ」
ことなしびに書き給へるが、・・・□

【編者から】2009年03月01日から08日まで休載(予定)。

47総角05 同じえを

2009年02月27日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 657
巻四十七 総角 05 薫

    同じえを わきてそめける 山姫に
    いづれか深き 色ととはばや


2009-0227-ysg657
Kad08-195

□・・・、いと濃くもみぢたるを、
(薫)「同じ・・・ばや」
さばかりうらみつるけしきも、・・・□

47総角04 鳥のねも

2009年02月26日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 656
巻四十七 総角 04 大君

    鳥のねも 聞こえぬ山と 思ひしを
    世の憂きことは たづね来にけり


2009-0226-ysg656
Kad08-182

□女君、
(大君)「鳥の・・・けり」
障子口まで送り奉り給ひて、・・・□

46椎本21 いづことか

2009年02月22日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 652
巻四十六 椎本 21 中の宮

    いづことか 尋ねて折らむ 墨ぞめに
    霞こめたる 宿の桜を

2009-0222-ysg652
Kad08-165

□・・・、うはべばかりをもてけたじ、とて、
(中の宮)「いづ・・・桜を」
なほかくさし放ち、・・・□

46椎本20 つてに見し

2009年02月21日 | 45橋姫~48早蕨
源氏物語歌集 651
巻四十六 椎本 20 匂宮

    つてに見し 宿の桜を この春は
    霞へだてず 折りてかざさむ


2009-0221-ysg651
Kad08-165

□・・・、いとゆかしう思されけり。
(匂宮)「つて・・・さむ」
と、心をやりて、・・・□