源氏物語歌集 630
巻四十五 橋姫 12 柏木
目の前に この世をそむく 君よりも
よそに別るる 魂ぞ悲しき
2009-0130-ysg630
Kad08-129
□・・・、つぶつぶとあやしき鳥の跡のやうに書きて、
(柏木)「目の・・・しき」
またはしに、・・・□
巻四十五 橋姫 12 柏木
目の前に この世をそむく 君よりも
よそに別るる 魂ぞ悲しき
2009-0130-ysg630
Kad08-129
□・・・、つぶつぶとあやしき鳥の跡のやうに書きて、
(柏木)「目の・・・しき」
またはしに、・・・□
源氏物語歌集 629
巻四十五 橋姫 11 姫君(大君)
さしかへる 宇治の川長 朝夕の
しづくや袖を くたしはつらむ
2009-0129-ysg629
Kad08-118
□・・・、ときをこそかかる折には、とて、
(姫君(大君))「さし・・・らむ
身さへ、浮きて」と、・・・□
巻四十五 橋姫 11 姫君(大君)
さしかへる 宇治の川長 朝夕の
しづくや袖を くたしはつらむ
2009-0129-ysg629
Kad08-118
□・・・、ときをこそかかる折には、とて、
(姫君(大君))「さし・・・らむ
身さへ、浮きて」と、・・・□
源氏物語歌集 628
巻四十五 橋姫 10 薫
橋姫の 心をくみて 高瀬さす
棹のしづくに 袖ぞぬれぬる
2009-0128-ysg628
Kad08-118
□硯召して、あなたに聞こえ給ふ。
(薫)「橋姫・・・ぬる
ながめ給ふらむかし」とて、・・・□
巻四十五 橋姫 10 薫
橋姫の 心をくみて 高瀬さす
棹のしづくに 袖ぞぬれぬる
2009-0128-ysg628
Kad08-118
□硯召して、あなたに聞こえ給ふ。
(薫)「橋姫・・・ぬる
ながめ給ふらむかし」とて、・・・□
源氏物語歌集 627
巻四十五 橋姫 09 姫君(大君)
雲のゐる 峰のかけぢを 秋霧の
いとどへだつる ころにもあるかな
2009-0127-ysg627
Kad08-117
□・・・、例のいとつつましげにて、
(姫君(大君))「雲の・・・かな」
少しうち嘆い給へるけしき、・・・□
巻四十五 橋姫 09 姫君(大君)
雲のゐる 峰のかけぢを 秋霧の
いとどへだつる ころにもあるかな
2009-0127-ysg627
Kad08-117
□・・・、例のいとつつましげにて、
(姫君(大君))「雲の・・・かな」
少しうち嘆い給へるけしき、・・・□
源氏物語歌集 626
巻四十五 橋姫 08 薫
朝ぼらけ 家路も見えず たづねこし
槙の尾山は 霧こめてけり
2009-0126-ysg626
Kad08-116
□・・・、など覚ゆ。
(薫)「朝ぼ・・・けり
心細くも侍るかな」と、・・・□
巻四十五 橋姫 08 薫
朝ぼらけ 家路も見えず たづねこし
槙の尾山は 霧こめてけり
2009-0126-ysg626
Kad08-116
□・・・、など覚ゆ。
(薫)「朝ぼ・・・けり
心細くも侍るかな」と、・・・□
源氏物語歌集 625
巻四十五 橋姫 07 薫
山おろしに たえぬ木のはの 露よりも
あやなくもろき わが涙かな
2009-0125-ysg625
Kad08-107
□・・・、心細くをかしく思されけり。
(薫)「山お・・・かな」
山がつのおどろくもうるさしとて、・・・□
【訂正】「山おろしに」落歌のため拾遺し、挿入。「朝ぼらけ」と合わせて、付番変更します。
巻四十五 橋姫 07 薫
山おろしに たえぬ木のはの 露よりも
あやなくもろき わが涙かな
2009-0125-ysg625
Kad08-107
□・・・、心細くをかしく思されけり。
(薫)「山お・・・かな」
山がつのおどろくもうるさしとて、・・・□
【訂正】「山おろしに」落歌のため拾遺し、挿入。「朝ぼらけ」と合わせて、付番変更します。
源氏物語歌集 624
巻四十五 橋姫 06 八の宮(古宮)
あとたえて 心すむとは なけれども
世をうぢ山に やどをこそかれ
2009-0124-ysg624
Kad08-103
□御返し、
(八の宮(古宮))「あと・・・かれ」
聖の方をば卑下して、・・・□
巻四十五 橋姫 06 八の宮(古宮)
あとたえて 心すむとは なけれども
世をうぢ山に やどをこそかれ
2009-0124-ysg624
Kad08-103
□御返し、
(八の宮(古宮))「あと・・・かれ」
聖の方をば卑下して、・・・□
源氏物語歌集 623
巻四十五 橋姫 05 冷泉院
世をいとふ 心は山に かよへども
八重たつ雲を 君やへだつる
2009-0123-ysg623
Kad08-103
□・・・、聞こえ給うて、
(冷泉院)「世を・・・つる」
阿闍梨、この御使ひを先に立てて、・・・□
巻四十五 橋姫 05 冷泉院
世をいとふ 心は山に かよへども
八重たつ雲を 君やへだつる
2009-0123-ysg623
Kad08-103
□・・・、聞こえ給うて、
(冷泉院)「世を・・・つる」
阿闍梨、この御使ひを先に立てて、・・・□
源氏物語歌集 622
巻四十五 橋姫 04 八の宮(古宮)
見し人も やどもけぶりに なりにしを
何とてわが身 きえ残りけむ
2009-0122-ysg622
Kad08-100
□・・・、思ひいで聞こえ給はぬ折なかりけり。
(八の宮(古宮))「なく・・・まし」
生けるかひなくぞ、思しこがるるや。□
巻四十五 橋姫 04 八の宮(古宮)
見し人も やどもけぶりに なりにしを
何とてわが身 きえ残りけむ
2009-0122-ysg622
Kad08-100
□・・・、思ひいで聞こえ給はぬ折なかりけり。
(八の宮(古宮))「なく・・・まし」
生けるかひなくぞ、思しこがるるや。□