源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

04夕顔12 とはぬをも

2007年05月07日 | 01桐壺~04夕顔

源氏物語歌集 037
巻四 夕顔 12 空蝉

    とはぬをも などかととはで 程ふるに
    いかばかりかは 思ひ乱るる

2007-0507-ysg037
Kad01-145

・・・ 伊予の介の家の小君に、君から託すこともない、この頃。女は、嫌がられたか、
と案じ、消息を出そうとしたところへ、病に、と聞いて、見舞の便りを。お出ましなく、
どうなさったかと、心細い日日。時も経つうちに、病と伺って、まずは、と詠う。 
・・・