ジャックハマー

開店休業

マンガ感想―『雨格子の館』奥野十香

2010年11月03日 | マンガ
~あらすじ~
不運な男・一柳和が迷い込んだ山奥の洋館で巻き起こる連続猟奇殺人事件。
彼に与えられたの時間は、館に救出が来るまでの7日間。
はたして和はおっかなびっくり謎を解けるのか。

~感想~
原作ゲームは三周目くらいで推理用に使っていたエクセルファイルがPCとともにクラッシュしてしまい、アリバイ表などを作り直すのが面倒で投げ 出したため、どの程度原作に沿っているのかは不明なのだが、普通によくできたミステリであった。
……あまりに普通すぎてちょっと感想に困るほどなのだが。

なのでこのゲームについてちょっと解説すると、『雨格子の館』は推理アドベンチャーなのだが、他のゲームとは一線を画す要素がある。
それは「探偵が能動的に動ける」というところだ。推理の材料さえそろえばいつでも犯人を告発できるし、連続見立て殺人に使われる道具がわかれ ば、事前に道具を隠して、犯行を阻止することすらできるのだ。
自由度の高さならば他の追随を許さないこの作品、推理力とPCの耐久性に自信があれば、ぜひどうぞ。


評価:★★ 4