もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

南北会談始まる

2018年01月06日 | 社会・政治問題

 北朝鮮が韓国からの南北会談開催の提案に同意し、2年ぶりに高官級会談が板門店で開かれる。

 主要議題は金正恩が新年の演説で表明した平昌五輪への北朝鮮選手団の派遣と思われるが、韓国としては何としてでも北朝鮮からの選手団派遣を実現したいものと思われる。なぜなら、平昌五輪の安全性について疑問視する声が欧州には根強く、ボイコットを公言する有名選手も存在するとともに、ロシアが国として参加できないという要因もあり、五輪の成功は覚束ない現状であると考えられているからである。この現状を解決できる唯一の切り札が北朝鮮選手団の五輪参加であれば、韓国は喉から手を出してでも欲しいところであり、北朝鮮としては最大限有効に活用できる好機でもある。北朝鮮の要求は何であろうか。マスコミでは、人道支援の拡大、開城工業団地の再稼働、米韓同道軍事演習の縮小・中止等が取り沙汰されているが、北朝鮮の究極の目標はTHAADの配備阻止であると思う。なぜなら、THAADの配備を阻止することは自国(北朝鮮)の攻撃(恫喝)力を飛躍的に増加できるのみならず、原油供給という北朝鮮にとって生殺与奪の鍵を握る中国への最大の見返りとなるからである。南北会談再開に際してアメリカが即座に韓国大統領と電話会談を持ったのも、THAAD配備に対する文大統領の弱腰を懸念してのことと思う。短期間の会談でTHAADまで踏み込んでの結論はなされないだろうと思われるので、会談終了後の声明は人道支援の拡大または金正恩のプレゼントを頂戴するという格好になるのだろうが、何らかの形で密約を残すものになると思うのだが。

 試合開始前に既に勝負がついているにも関わらず、南北会談に縋る文大統領。韓国は鉄の女を失い亡国・破滅に導く指導者を選んだことに、いつ気付くのだろうか。


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