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銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

にわか

2015-10-24 16:43:52 | 言葉、言い回し

 「にわかに」という言葉は「急に」とか「一時的に」の意で使われます。

そもそもは江戸時代の「素人狂言」から来ているのだそうですが、

これは路上でいきなり始まり、本職の役者ではなくて本芝居(歌舞伎)を

もじったものやら時事ネタなどを即興的に演じたことから、らしく、

そういう意味では「即興演奏」と呼ばれている(思われている)ジャズの演奏も

「にわか的」要素は高い芸になるのかも

 

 揶揄的使い方も良くされています。「にわかファンのくせに」

「こちとら○○については年季が入ってんだ。

にわかとはちがうんだよ、にわかとは」などのように

 

 これを思い出したのはハロウィーンの季節だから。

歴史にも現代の実生活にもなんら関係もなく、信仰もないのに

イベントとして大流行する、という風潮は、日本独特なのかな。

悪く言えば軽薄、無節操、良く言えば柔軟性があって進取の気風に富む、とか

 

 ジャズもお酒も考えたらそうですね。

張り切ってうんちくを披露してくださるような場合は

たいていトンチンカンです。 笑い話ネタは毎日満載

でもね、始まりはなんでもいいんです。

そこに本当の興味が深まったり、ご縁が生まれたりすることもある

思い込みのままであったとしても、ご本人が楽しいならいいしね。


Big Girs Don't Cry

2015-08-17 16:38:28 | 言葉、言い回し

 さて、なんて訳すのがいいでしょうね?

永年英語圏に住んでいて、子供も育てた方の話では、

子供がぐずる時にこう言うそうです。

(たぶん女の子ね。男の子だとBoys に変えねば。)

その場合は「大きい子は泣かないのよ」でしょうか?

でも、最近のPopsの歌詞にもあって

「大人の女は泣かないわ たとえ人生が辛くても・・・」

というようなニュアンスで使われていました。 それもわかるな

 

 人がいつから大人になるか決めるのは難しいし、

年だけ取って大人になっていない場合もいっぱいある。

「若々しい80代」はステキだけれど、「若作りな60代」は

いかがなものか・・・

 などと思いめぐらす今日この頃です

 

 週明け8月17日(月曜日)

ジャズバーエムズは、今日までお休みをいただいております

 

明日;8/18(火)深澤芳美(P)さんのソロで

お盆休み明け再開&再会の乾杯とまいりたいと思いまする


言霊(ことだま)

2015-07-02 14:17:21 | 言葉、言い回し

 「振り仮名」というものは、実はとても大事なのではないかと

思っている次第です。「◯崎」さんという方がいて、

「ああ、◯ザキさんですね」「いえ、うちは◯サキです」

むしろ、知らなければ読めないだろうと思われる珍しいお名前や

ある地方にしかない名前には、意識して名刺に振り仮名があったり、

ご本人が説明を加えてくださいますが、よくある名前でも読み方が

幾通りかある、という場合に、人は意外と無頓着ですね。

でもね、「◯サキ」か「◯ザキ」か、は、大勢に影響なさそうで、実は

最初のお互いの印象のちょっとした食い違い~その人の神経の使い方への疑念

~結局気が合わないことが判明・・・ということもあるわけで。

「そんなことに神経使うなんて細かいなあ」と言われたら

「(この人は細やかな神経がないんだ)」というわけで、どこまでもすれ違います。

事は名前の読み違いだけにとどまらず・・・

一言の与える印象は、実に言葉には本当に魂(=力)があると思わせるほど。

 名前だけではありません。 会話にしばしば出てくる言い回しで、

昔から間違って覚えていてそれを多用された場合に、指摘しては恥をかかせると

思うので、会話自体が苦痛になります。もしかしたら自分もそれ、あるかも

事は一笑ですまされず・・・・

世の中ってそういうものですよね

 

 そんなわけで(どんな)

今夜は読み違いのほとんど有り得ないお二人「いっちゃんズ」

土井一郎(P)酒井一郎(B)

なぜか今月、「いっちゃんズ」は3回登場します

お名前同様、物凄く明快で無駄がなく、スッキリした気分で

寛げる音楽です お試しあれ


頭打ち

2015-06-24 15:16:55 | 言葉、言い回し

 

 むろん、良い意味で使われることはあまりないと思いますが、

「数字的に頭打ちになった」という場合には、それまでグングン右肩上がりで

良くなっていたのに、という前提があっての言い方だったわけですね。

 

 音楽の現場で「頭打ちだ」と思ったり、こっそりささやきあったりするのは

多くは手拍子をいただいた場合です。ジャズなどの洋楽の演奏の中で

演奏者が客先に向かって手拍子を促すのは、だいたい乗りの良いスウィンギーな曲の時で

1,2,3,4と勘定できる2と4で手拍子を打ちます。 人間のリズム感は4の倍数で音楽の

刻みを捉えているので、そのどこにアクセントを置くか、ということで

「ノリ」が変わってくるのです。 例えば日本の民謡に手拍子を打つ場合

盆踊りのフリの中での手拍子も、だいたい1,3に乗っています。=「オン・ビート」

それを「アフター・ビート」に乗ることで、スウィング感が際立ってくる、というか

そうでなければならないのですが、ここでオーディエンスに不思議な現象が起こります。

過去何度も聴いてくださっていて、それまでの演奏にノリノリで、

音楽が相当お好きだと思うのに、手拍子をすると「1,3」になってしまう方が、

実はかなりたくさんいらっしゃる、ということです。

やはり大和民族のDNAでしょうか

それ自体、別に罪はありませんし、必死で直すようなことでもありませんが、

一緒にダンスをしたこともある方が(それもかなりの腕前)、歌に手拍子をくださると

頭打ちだったりすると、心臓が止まりそうな驚きがあります

  ずっと以前にジャズダンスのレッスンに通っていて、物凄く熱心で

近所で子供たちにバレエも教えている初老のご婦人が、私の隣で

一所懸命カウントを取りながら踊っているのですが、基礎練習のパターンで

8つ数えるまで右足から出て、次の8つは左足から折り返すということを

やっているのに、「1,2,3,4,5,6,7,8,9・・・」と言って遠ざかって行ったときにも

一瞬心臓がおかしくなりました 

・・・ん~~~どこが「アタマ」だったんだろう・・・